静岡県磐田市で2025年1月、自宅において当時3歳の長男の腹部を拳で殴打し、死亡させたとして傷害致死罪に問われている無職の男(26)の裁判員裁判が注目を集めている。
- 静岡県磐田市で2025年1月、当時3歳の長男の腹部を殴り死亡させたとして、傷害致死罪に問われた無職の男(26)の裁判員裁判が進行中。
- 解剖所見では交通事故や高所からの転落に匹敵する強い力が加えられ、肝臓がほぼ真っ二つに断裂していたことが判明。
- 薄れゆく意識の中でも「大丈夫」と答え続けた被害男児の悲劇に、ネット上や裁判で厳罰を求める声が相次いでいる。
検察側は公判において、男に対して懲役7年を求刑した。これに対し、弁護側は犯行当時の精神状態などを理由に懲役6年が妥当と主張し、双方の主張が対立している。
事件の背景には、育児や夫婦関係の悪化によるストレスがあったという。男は日常的に長男に対して暴力や暴言を繰り返していたとされる。

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おむつ交換を巡り激高、交通事故に匹敵する激しい暴行
事件当日、妻は仕事で不在であった。男からの「大便をしていないか」との問いかけに対し、長男はしていないと答えたものの、実際には排泄しており、おむつを外した際に床に便が飛び散った。
この状況に男が激高。おむつを脱いだ長男の腕をつかんだ上、腹部を拳で2回強く殴打したという。
この暴行により、長男の肝臓はほぼ真っ二つに断裂した。解剖所見では、腹部に対して「自動車での交通事故や高所からの転落に匹敵するほどの極めて強い力が加わった」と認定されている。
さらに痛ましいのは、男が長男の異常に気づきながらも、深刻な状態に至るまで2時間以上も放置していたという事実である。
長男は薄れゆく意識の中でも、父親や周囲に心配をかけまいと、最後まで「大丈夫」と返事をしていたことが明らかになっている。
男が119番通報したのは、連絡を受けた妻から指示されてからのことであり、搬送先の病院では当初「長男が階段から転落した」と虚偽の説明をして自己保身を図っていた。
捜査関係者によると、長男には発達障害や知的障害の疑いがあり、成長の遅れから日常生活の動作に困難があった。男はそのことを認識しながらも、「だからお前はバカなんだよ」などと暴言を吐いていた。
また、事件前年の2024年12月には、妻が「虐待レベル」であると男の母親に相談し注意を促したものの、男は「痛みを感じさせないとわからない」と正当化し、暴行を続けていたことが分かっている。
日常的な虐待と自己保身、妻が語る厳罰への思い
5月27日の公判で検察側は、「暴行が一方的かつ強度で危険であり、動機も短絡的で身勝手である」と厳しく非難した。
被害児の母親も「男には最大限長い期間、刑務소に入ってほしい。自分がしたことの重大さを一生背負ってほしい」と述べ、厳罰を求めている。
一方、弁護側は犯行の3カ月前に適応障害と診断されていたことや、男自身も幼少期に父親から暴力を受けて育った生育歴などを酌量するよう訴えている。
尊い幼い命が理不尽に奪われたこの事件に対し、司法がどのような判断を下すのか、社会的な関心が非常に高まっている。



