連続起業家の溝口勇児氏が自身のX(旧Twitter)を更新し、糖尿病治療薬「マンジャロ」をめぐる一連の騒動について長文で胸中を明かした。出資者の一人として自身の立場や運営側が批判を受けることには理解を示しつつ、広告モデルを務めるインフルエンサーへの過度な非難を控えるよう呼びかけている。
- 連続起業家の溝口勇児氏がXを更新し、糖尿病治療薬「マンジャロ」をめぐる騒動について長文で言及した
- 出資者や運営側への批判は理解を示す一方で、広告モデルを務めるゆいぴす氏への過度なバッシングには苦言を呈した
- 適応外使用や薬機法違反をめぐりSNS上で議論が白熱する中、リスクとベネフィットの選択の重要性を訴えた
今回の騒動は、ダイエット目的でのマンジャロ使用や、そのプロモーション手法の妥当性をめぐってインターネット上で激しい議論が巻き起こっているものだ。溝口氏は投稿の中で、副作用や安全性に不安を覚える人々がいることは「当然である」と認めた。
一方で、広告モデルとして自身の体験を発信したゆいぴす氏に向けられている批判については、「行き過ぎているように見える」と指摘。個人への過度な攻撃を止めるよう強く求めた形だ。

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「運営批判は当然だが、ゆいぴすへの批判は行き過ぎ」
溝口氏は過去にパーソナルトレーナーとしての活動経験を持ち、その後ダイエットアプリを運営する企業の経営にも携わってきた。約15年にわたり健康やダイエットの課題に向き合ってきた中から、食欲や体型の悩みを「根性」だけで解決しようとする風潮には違和感があると説明している。
また、マンジャロが「魔法の薬ではない」ことも明確に認めた。胃腸症状や筋肉量の減少、リバウンドのリスクに加え、標準体重の人物に対する長期的な安全性のデータが十分とは言えない現状に触れ、医師による適切なリスク説明と管理の必要性を強調した。
そのうえで、「適応外使用だからダメだ」という一律の議論には疑問を呈している。医療の歴史において、本来の目的とは異なる治療に薬が用いられた例は存在するとし、本質的に議論されるべきなのはリスクとベネフィットの釣り合いや、医師からの十分な説明、そして本人が理解した上で選択しているかどうかの点であると主張した。
運動や生活習慣の改善が理想的なダイエットであるとしつつも、現実にはそれが困難で何度も減量に失敗し自信を失っている人々にとって、同薬が助けになるケースもあるとの考えを示している。
最後に、十分な情報を得た上で本人が自己決定できる社会こそが健全であると強調し、異論については歓迎する姿勢を示した。しかし、広告モデルであるゆいぴす氏に批判が集中している状況に対しては、改めて冷静になるよう求めている。
適応外使用と薬機法をめぐるSNS上の激しい議論
こうした溝口氏の発言に対し、SNS上では賛否両論を巻き起こしている。「そもそもマンジャロはダイエット薬ではない」「経験談を超えて使用を推奨しているのではないか」といった厳しい指摘が相次いだ。
特に、医師や薬剤師ではない立場からの医学的・薬学的な言説に対する反発や、薬機法違反に抵触するのではないかという法的な懸念の声が根強く上がっている。
医療用医薬品の広告や適応外使用の推奨をめぐる法解釈や倫理観については、依然として大きな溝が存在しており、今後の動向や関係機関の対応にも厳しい視線が注がれている。