社民党の福島瑞穂党首は23日の記者会見で、参院選の大敗を受けて自民党内で高まる石破茂首相の辞任要求に対し、「笑止千万」と強く批判した。
福島氏は石破首相の責任について「責任を取って辞めるべきだ」との立場を示しつつも、同党内の「石破降ろし」の動きについては真っ向から反論を展開した。
- 社民党の福島瑞穂党首が23日の記者会見で、自民党内の石破茂首相に対する辞任要求を「笑止千万」と強く批判した。
- 福島氏は石破首相について「この10年ほどの首相の中では歴史修正主義者ではない、珍しい首相だった」と一定の評価を与えた。
- 「石破降ろし」の動きを主導する旧安倍派などの責任を追及し、「あなたたちのせいでこうなっている」と指摘した。

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その理由として、福島氏は「石破首相はこの10年ほどの首相の中では歴史修正主義者ではない、珍しい首相だった」と述べ、歴史認識の面で一定の評価を下している。
「石破降ろし」の動きに反発、旧安倍派の責任を追及
さらに、石破政権が掲げる政策が思うように進まない背景には、党内の根深い構造問題があると指摘した。
「なぜ石破さんが政策をやれないかというと、自民党の負の歴史を背負わされているからだ」と福島氏は強調した。
具体例として、選択的夫婦別姓の導入や、核兵器禁止条約の締約国会議へのオブザーバー参加といった意思を持っても、党内で阻まれてきた経緯を挙げた。
会見では、旧安倍派を中心とした裏金問題や「政治とカネ」を巡る一連の不祥事にも言及した。
「『石破辞めろ』と足を引っ張っている人たちには旧安倍派も多いが、『あなたたちのせいでこうなっている』と言いたい」と怒りをあらわにした。
さらに「笑止千万、ずうずうしい。石破さんは責任を取るべきだが、もっと責任を取るべきはあなたたちのほうではないか」と痛烈に批判した。
社民党内では、比例代表で初当選したラサール石井氏が自身のX(旧ツイッター)で「ここ最近の自民党の首相では一番まとも」と投稿するなど、首相の続投を一定支持する動きも出てきている。
保守強硬派との対立と問われる自民党の説明責任
石破首相はこれまでも、選択的夫婦別姓や核兵器禁止条約への関与を模索するなど、自民党内の保守派とは異なるリベラル寄りの姿勢を示してきた。
こうした政治姿勢のギャップが、旧安倍派を中心とした保守強硬派との深刻な対立を生み、長年くすぶる「石破外し」の火種となってきた。
福島氏の発言は、単なる首相の進退論にとどまらず、自民党内における権力闘争と責任の所在の本質を突いたものと言える。
政治資金を巡る不透明性が依然としてクリアにならない中、すべての責任を石破氏個人に押し付けようとする党内勢力の姿勢に対し、厳格な政治倫理と説明責任が改めて問われている。