TBS系の報道番組「報道特集」の公式X(旧ツイッター)が24日に更新され、26日放送の前半において「参政党の“メディア排除”を問う」と題した特集を放送すると告知した。
- TBS「報道特集」が公式Xで次回26日の前半に「参政党の“メディア排除”を問う」と予告した
- 参政党は過去の外国人政策特集について公平性・中立性の欠如を指摘し、BPOへ正式申立てを表明している
- 政治と報道機関の取材制限をめぐる対立構図が鮮明になり、今後の報道ガバナンスへの影響が注目されている
参院選で与党が過半数割れとなる一方、躍進を果たした国民民主党と参政党。同番組の予告では、選挙戦の振り返りに加え、選挙後に公党でありながら一部報道機関の会見取材を拒否した背景に迫る構えを示している。

News22 Visual Archive • In-Depth Coverage
外国人政策特集をめぐる激しい応酬とBPO申立て
両者の対立の発端となったのは、今月12日に放送された特集「争点に急浮上~外国人政策に高まる不安の声」であった。
この放送に対し、参政党側は「選挙報道として著しく公平性・中立性を欠く内容であり、放送倫理に反する」として、TBSに対して厳重な抗議と訂正を求める申入書を提出したと公表していた。
これに対し「報道特集」側も公式サイトで番組の見解を発表。「排外主義の高まりへの懸念が強まる中、客観的な統計や専門家の声を中心に問題提起したものであり、有権者に判断材料を示す高い公共性、公益性がある」と反論している。
双方の主張が平行線を辿る中、参政党はTBS側の対応を不服とし、放送事業者との間で「相容れない状況」が生じたとして、BPO(放送倫理・番組向上機構)の放送人権委員会へ正式に申立てを行うことを表明した。
さらに、20日に放送されたTBS系の選挙特番では、スペシャルキャスターを務めた爆笑問題の太田光と、参政党の神谷代表がこの問題を巡って直接議論を交わす場面もあった。
特番内では、報道を巡る対立に加え、番組キャスターの山本恵里伽アナウンサーの意見表明を端緒としてSNS上で個人攻撃が発生している現状についても意見が交わされ、緊張感が走った。
選挙特番での議論と今後の政治・報道の行方
日本の政治と報道の関係は、放送法が定める政治的公平性の厳しいガイドラインの基盤の上に成り立っており、今回の両者の衝突は異例の展開を見せている。
新党として急速に勢力を拡大する参政党が、自らに対する報道姿勢に強い疑念を抱き、制度的な対抗措置を講じたことは、今後のメディア戦略においても大きな意味を持つ。
一方で、報道機関側も「公共性と表現の自由」を盾に独自の制作姿勢を堅持しており、取材制限の是非を巡る議論は収束の気配を見せていない。
今後、BPOによる審査の結果や、双方が繰り出す主張の行方は、他の政党や報道機関のあり方にも大きな波及効果をもたらす可能性がある。
政治権力と報道の境界線がどのように引かれるべきか、今回の「報道特集」の放送内容とそれに対する参政党の対応は、日本の報道ガバナンスの未来を占う重要な試金石となりそうだ。