韓国のC130輸送機が事前通告なく日本の防空識別圏に進入し、航空自衛隊機が緊急発進する事態が発生しました。
ざっくりPOINT
訓練のためグアムへ向かう予定だった輸送機が悪天候により嘉手納基地へ経路変更
日本側へ通告せず防空識別圏に入ったため、空自が迅速に対応
韓国国防省が空軍に対する監査を開始し再発防止を図る
防空識別圏の取り扱いと過去の摩擦
日本の防空識別圏(ADIZ)は領空外にも広がっており、対象区域に入る場合には通告が必要です。
過去にも中国機やロシア機による進入が緊急発進を引き起こしており、今回の韓国機の件もその一例となりました。
2013年には中国が独自のADIZを東シナ海に設定し、日本と摩擦を引き起こした経緯があります。
日本と韓国は同盟国でありながら、こうした軍事的連携においては過去にも調整不足による誤解が生じてきました。
今回のような事案が再発しないよう、国際間の調整メカニズムの強化が求められています。
日韓間の信頼回復が鍵
今回の進入は単なる手続きミスでは済まされず、日韓間の防衛協力の信頼性に疑問を投げかけています。
韓国国防省の監査開始は内部統制の強化として前向きに評価される一方、日本側としても防空識別圏に関する事前調整のルールを再確認する契機となるでしょう。
防衛協力においては、信頼と透明性が不可欠です。
東アジアの安全保障環境が複雑化する中、こうした事案を乗り越えるためには両国の制度整備と相互理解の深化が必要です。
ソウル共同】韓国の聯合ニュースは24日、韓国空軍のC130輸送機が今月13日に日本の防空識別圏に事前通告なく進入し、航空自衛隊機が緊急発進する事態が発生したと報じた。韓国国防省は23日から空軍を対象に監査を行っている。
【写真】韓国で「NO JAPAN」が再燃する可能性はあるのか 23年
報道によると、輸送機は訓練のため韓国から米グアムに出発したが、悪天候で沖縄県の米軍嘉手納基地に進路を変更。日本側に事前に知らせずに防空識別圏に入ったため、空自機が緊急発進した。韓国軍は日本側に燃料補給の必要があったと説明し、嘉手納基地で給油した後、グアムに向かった。
輸送機は当初、日本の領空を通過してグアムに向かう計画だったが日本側との調整不足で許可を得られなかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1fe3c491bdbc7d418408ab3e0f46f05517adf91a
同盟国にこれやる?
つまりは そういうことだ— べる (@BELL_root) July 24, 2025