【極小】TOEIC不正受験に使用されたイヤホン、小さすぎる… 中国籍・京大院生を再逮捕

TOEIC試験で他人になりすまして受験したとして、極小イヤホンを使用した組織的なカンニングに中国籍の京都大学大学院生が関与し、警視庁に再逮捕されました。

ざっくりPOINT
約3ミリの“極小イヤホン”を耳に装着
マスク内マイクで外部と通話
専門業者仲介で組織的に展開

約3ミリの“極小イヤホン”を耳に…TOEIC不正受験問題の手口明らかに 中国籍・京大院生を再逮捕 組織的なカンニングか

TOEICの試験を他人になりすまして受けたとして、中国籍で京都大学大学院生の男が再逮捕されました。相次いで発覚したTOEICの不正受験問題。警視庁がその手口を明らかにしました。

【画像で見る】約3ミリの“極小イヤホン”を耳に…TOEIC不正受験問題の手口明らかに 中国籍・京大院生を再逮捕 組織的なカンニングか

「金属ビーズを耳の奥まで滑り込ませる」

およそ3ミリの米粒ほどの小さい球体。この道具は先月7日、TOEICの試験場で中国籍の男女10人がカンニングしようとしたとして、警視庁に事情聴取された際に押収されたものです。

この金色の球体は“極小イヤホン”になっていて、耳の中に装着し、外からは見えないということです。

きょう、警視庁は、今年3月に練馬区の会場で「TOEIC」の試験を他人になりすまして受けたとして、中国籍で京都大学大学院生の王立坤容疑者(27)を再逮捕しました。

王容疑者はマスクの中から小型マイクを使い、こうしたイヤホンを装着した中国籍の男女らに解答を伝えようとしていたとみられています。

警視庁は他にもペンダント型などの中継器なども押収していて、専門業者が仲介し、王容疑者などを雇って組織的なカンニングを行っていたとみて、全容解明を進めています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/240266801d63d21d68b409b46496a58526c7c0fc

高まる資格試験のセキュリティリスク
近年、TOEICを含む語学や資格試験において、不正受験の摘発が相次いでいます。

とくに日本では、外国人留学生や技能実習生の就職・在留資格審査においてTOEICなどのスコアが評価対象となるため、試験結果が重要な判断基準として利用されがちです。

今回の事件で使われた極小イヤホンやペンダント型中継器は、特殊な装置を扱う業者が関与していた疑いもあり、試験の透明性と安全性が大きく問われています。

技術の進化によって、受験監視が追いつかないケースも増加しており、全国の試験実施機関には新たな監視技術の導入が急務となっています。

試験制度への信頼回復に向けて
このような高度な不正行為は、個人のモラルを問うだけでなく、制度全体の信頼性を揺るがす重大な問題です。

教育機関や試験運営団体は、受験者の本人確認の強化や、監視体制のデジタル化、AI技術の導入などによって再発防止に取り組む必要があります。

一方で、留学生を含む外国人のスコア依存を見直す議論も進んでおり、公正な能力評価の仕組みの構築が求められます。

試験の公正性を守るには、社会全体での意識改革と技術的なアップデートの両輪が欠かせません。

https://sn-jp.com