蓮舫氏が東京で街頭演説「もう一回戻らせて」

蓮舫氏が参院選比例代表での出馬を表明し「もう一度戻らせて」と演説したことに対し、Xでは批判的なポストが多数を占めています。

ざっくりPOINT
「税金の無駄」など冷ややかな反応続出
「一回落ちたらもういい」など否定的な声が目立つ
支援団体内でも擁立に異論あり

都知事選の敗北と「一旦ピリオド」発言が影響か
蓮舫氏は2024年の東京都知事選で小池百合子氏らに敗北した後、国政復帰の考えはないと語っていました。

その中での今回の出馬表明は、言動の一貫性に疑問を抱かせる結果となっています。

Xでは「出ればいいじゃないか」といった皮肉交じりのポストや、「税金の無駄」「もう戻ってくるな」といった批判が多数見られます。

過去には二重国籍問題などで物議を醸してきた蓮舫氏ですが、今回も説明責任の不足や政界復帰への姿勢に対して、有権者の信頼を取り戻せていない様子が伺えます。

街頭演説でのアピールだけでなく、政策面や実績の訴求が求められる中、政党内外の足並みも問われています。

信頼回復への道のりは平坦ではない
蓮舫氏の復帰に対する世論の反応は厳しいものとなっており、支持の広がりには多くの課題が残されています。

「一度敗れたら終わり」という感情は根強く、特にX上では感情的な反発が顕著です。

立憲民主党としては、知名度の高い蓮舫氏の再登場を党勢拡大の起爆剤としたい意図があるものの、過去の発言や姿勢が尾を引いている現実があります。

また、労働組合など支持団体からも異論が出ている点は、党内基盤の安定性にも疑問を残します。

有権者に信頼される政治家であるためには、感情的な言動よりも、安定した政策と誠実な説明が不可欠です。

https://mainichi.jp/articles/20250627/k00/00m/010/218000c

インタビューに答える蓮舫さん=東京都千代田区で2024年9月9日、宮本明登撮影
 参院選比例代表で立憲民主党から立候補する蓮舫元参院議員が27日、東京・自由が丘駅前で街頭演説し「どうかこの場所にもう一回戻らせてくれませんか」と訴えた。小池百合子都知事らに敗れた2024年の東京都知事選後、国政復帰の考えがないと表明したが、「負けた直後、どうするか答えを持っていなくて、『一旦ピリオド』と言った」と釈明した。

 国政復帰を決めた経緯については、今年初めに25年度当初予算案が審議されていた際、「何人かの方と会った。辻元清美さん(参院議員)に『戻ってきたら』と言われ、その言葉が重かった」と、演説後に記者団に語った。

 立憲の野田佳彦代表は、27日の記者会見で蓮舫氏の擁立について「東京都議選でも25カ所応援に入り、連日2、3カ所街頭に立って応援をしていただいた。(立憲が)5議席増やしたことに一定の貢献があった。ぜひその力を党勢拡大に活用していただければと判断した」と説明。蓮舫氏は都知事選は小池氏らに敗れて3位だったが、野田氏は「負けたことを糧として『ニュー蓮舫』、生まれ変わった姿で力を尽くしてほしい」と期待を示した。

 蓮舫氏の擁立を巡っては支援団体である連合や党内の参院側を中心に異論が出ていたが、24日の党常任幹事会で擁立が正式決定した。【池田直】