「公認取消決定は大変残念」山尾しおり氏が国民民主党に離党届を提出

山尾志桜里元衆院議員は、国民民主党に参院選比例代表の公認取り消しを受け、離党届を提出しました。

ざっくりPOINT
山尾氏、公認取り消しを受け離党届を提出
不満は党執行部の「統治能力」に向けられる
出馬要請の経緯や会見の混乱にも言及

出馬要請と党内の不一致が露呈
山尾志桜里元衆院議員の今回の離党劇は、政党内での候補者擁立と情報共有のあり方に大きな問題を投げかけています。

山尾氏は、玉木雄一郎代表や榛葉賀津也幹事長から直接出馬要請を受けたと明かし、準備を進めていたにもかかわらず、記者会見の先送りや公認取消という流れに戸惑いを見せました。

特に、会見への同席を求めた際に「辞退会見であれば」という条件が提示されたことや、公認取消がわずか24時間以内で決定された点については、執行部の説明責任や党の意思決定の透明性に疑問が残ります。

政党のガバナンスや組織内コミュニケーションの重要性が改めて浮き彫りになった事例と言えるでしょう。

信頼を巡る亀裂と今後の行方
山尾氏の離党は、政党と候補者の間にあるべき信頼関係の崩壊を象徴しています。

政党側の一貫性の欠如や内部調整の甘さが、結果的に候補者の政治生命にも影響を及ぼし得る事例であり、今後の政治参加における障壁となる可能性もあります。

山尾氏は「国政への意志は変わらない」との姿勢を見せていますが、次なる動きがどのような形を取るのかは不透明です。

一方で、国民民主党は今後の候補者擁立において信頼回復を図る必要があり、政党としての組織力やガバナンスの再構築が急務となります。

今回の一件は、単なる内部対立ではなく、政党の在り方を問う出来事として注目されます。
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【速報】山尾志桜里氏が国民民主党に離党届を提出「公認取消決定は大変残念。統治能力に深刻な疑問」とコメント
2025年6月12日 11時47分 FNNプライムオンライン
【速報】山尾志桜里氏が国民民主党に離党届を提出「公認取消決定は大変残念。統治能力に深刻な疑問」とコメント
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国民民主党から参院選の比例代表の公認内定を取り消された山尾志桜里元衆院議員は12日、「公認取り消し決定は大変残念だ」とのコメントを発表し、党に離党届を提出したことを明らかにした。

山尾氏はコメントの中で、出馬表明の経緯について、玉木代表と榛葉幹事長から直接参院選への出馬要請を受け、「悩み抜いた末、この大事なタイミングで党と国家に貢献できるなら微力を尽くしたいと考えるに至り、様々な環境を整えた上で、ご要請を受ける決断をしました」と明かし、「今回の両院議員総会での公認取消決定は大変残念です」とつづった。

さらに、4月23日に党から公認が決まったと連絡を受けたものの、公認発表や玉木代表同席での記者会見は先送りさせて欲しいと要請され、その後、公認内定は5月14日に発表されたものの、記者会見が宙に浮く形になっていたと説明した。

また、6月11日の自身の記者会見に玉木代表と榛葉幹事長の同席を求めたものの「辞退会見であれば同席する」との答えがあったとし、「大変残念でした」と心境を明かした。

会見後から公認取消までについては、「少なからずご理解と励ましの広がりに感謝していたところ、24時間も経たないうちに公認取消という性急な結論を頂戴したことには正直驚きました」とし、「執行部の責任において判断せず両院議員総会での決定という形をとる点にもかなり違和感がありました。有権者、全国の仲間、支援者からの十分な理解と信頼が得られないとのことですが、公認取消という公党の判断理由として有権者に説得力を持つものなのか疑問があります」と疑念を示した。

さらに「党から正式な公認内定を受けても党の都合で排除されてしまう政党では、志ある方も今後立候補の決断に躊躇してしまうのではないでしょうか」と疑問を呈した。

その上で「国政への固い意志を引き出してくれた国民民主党には感謝しつつ、その統治能力には深刻な疑問を抱いておりますので、今後は一線を画させて頂ければと思っております。さきほど国民民主党には離党届を提出いたしました」と明かした。

山尾氏はコメントの結びに「今後は、まず何より今回大変なご迷惑をおかけした後援会・支援者・関係者の方々にお詫びとお礼を尽くし、よく相談しながら、今後の政治活動について熟慮したいと思っております」とつづった。

https://news.livedoor.com/article/detail/28946215/