トランプ大統領は、イランに対し「無条件降伏」を要求し、最高指導者ハメネイ師の殺害について「今のところ意図なし」としながらも強硬姿勢を明確にしました。 ざっくりPOINT トランプ氏がイランに「無条件降伏」を要求 ハメネイ師殺害は「今のところ意図なし」と投稿 イスラエルとイランの軍事衝突が激化 中東情勢の緊迫とアメリカの戦略 イランとイスラエルの軍事衝突がエスカレートする中、アメリカは中東政策の方向性を大きく問われています。 トランプ政権は2018年にイラン核合意から一方的に離脱し、経済制裁と軍事的圧力を強めてきました。 その後もサイバー攻撃やイラン革命防衛隊司令官ソレイマニ氏の殺害など、緊張を高める行動が続いてきました。 今回の「無条件降伏」という発言は、単なる圧力以上の意図を含むもので、外交交渉の余地を狭める恐れもあります。 イスラエルの国防相がハメネイ師を「次のフセインになりうる」と言及したように、地域全体が戦争の連鎖に巻き込まれる危険性が増しています。 米国の姿勢は、国際社会の分断も招く可能性があります。 軍事圧力か外交か、問われる大統領の決断 トランプ大統領の対イラン発言は、外交というより「威圧」を強く印象づけるものであり、今後の米中東政策に重大な影響を及ぼします。 SNSを通じて挑発的なメッセージを発信する姿勢は、国内外で賛否を呼んでいます。 一方、アメリカ国内でも中東への軍事関与に慎重論が根強く、無条件降伏の要求は一部には歓迎される一方で、逆にイラン側の報復や地域紛争の拡大を招く懸念もあります。 バイデン政権時代には交渉路線が模索されていたイランとの関係は、再び緊張の一途をたどっています。 トランプ政権が今後どのような行動に出るのか、世界が注視する中で、軍事と外交のバランスをどう取るかが重大な岐路となります。 ================================================== ドバイ/エルサレム 17日 ロイター] – トランプ米大統領は17日、イランに対し「無条件降伏」を呼びかけ、米国の忍耐は限界に近づいていると警告した。同時に、イランの最高指導者ハメネイ師を殺害する差し迫った意図は「今のところ」ないと述べた。 トランプ氏は「われわれは、いわゆる『最高指導者』がどこに隠れているか正確に把握している。容易な標的だが、そこにいる限り安全だ。少なくとも今のところは、われわれは排除(殺害!)するつもりはない」と、自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に投稿。同時に「われわれは民間人や米兵に対するミサイル攻撃は望んでいない。われわれの忍耐は限界に達している」とも投稿した。 その3分後に、すべて大文字で「無条件降伏!」と投稿した。 トランプ氏のこうした投稿は、米国がイスラエルとイランの紛争に関与を深めるか検討する中で、イランに対し一段と攻撃的な姿勢を示唆するものとみられる。
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