SNS上で拡散された一本の動画をきっかけに、激しい議論が巻き起こっている。問題となったのは、ある外国人の女性が日本食を不味そうに食べている様子を捉えたショート動画だ。
- 外国人女性が日本食を不味そうに食べる動画がSNS上で拡散され、激しい批判が集まった
- しかし、女性の行動は「回避・制限性食物摂取症(ARFID)」という摂食障害の闘病に基づくものと判明した
- 内容を十分確認せずに投稿や批判を拡散させるSNSの構造や、デマに対する懸念の声が広がっている
この動画に対し、ネット上では「作った人に失礼だ」「それなら日本に来るな、食べるな」といった批判や非難のコメントが殺到することになった。
「いつものようにハンバーガーだけ食っとけ」「梅干しは高確率で毒物食わせたとキレられる」など、投稿者や外国人観光客に対する反発の声も相次いだ。

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「日本食をマズそうに食べる」動画の炎上と批判の連鎖
しかし、その後の調査や指摘によって、この動画の背景には全く異なる事情が存在していることが明らかになった。
女性の行動は、単なる悪意や日本食への侮辱ではなく、「ARFID(回避・制限性食物摂取症)」という摂食障害の一種によるものであることが判明したのだ。
ARFIDは、知らない食べ物を極端に回避してしまう摂食障害の一つであり、当事者にとっては大きな苦痛や恐怖を伴う深刻な症状として知られている。
この事実が広まると、SNS上では批判の矛先が変わり、病気に対する理解不足や、背景を確認せずに個人を攻撃する風潮に対する懸念の声が多く上がった。
「この人知らない食べ物を回避してしまう病気と戦っているというのに。SNSの悪いところ全面に出てる」と、ネットユーザーの間で冷ややかな分析と批判が交わされた。
また、当事者とみられる人物からも、「外食が怖く、ドーナツ一個が食べられなかった。当時は病気とは考えつかず相当悩んだ」という切実な体験談が寄せられた。
「当事者からすると知ってほしいとは思うけど、ショート動画は誤解を招くかーうーん難しいね」と、発信の難しさを指摘する声も上がっている。
当事者の苦悩と、背景を知らずに拡散するSNSへの警鐘
一方で、動画の意図を誤解したまま「外国人下げ」に利用したアカウントに対する厳しい批判も浮上している。
あるユーザーは「内容を理解せずに1人の女性を袋叩きにしているという大ボケかましてます」「全くのデマです。消してください」と強く抗議の声を上げた。
SNSの利便性の裏で、事実関係を確認しないまま感情的なバッシングが先行する構造的な問題が、改めて浮き彫りになった形だ。
多様な背景や健康上の問題を持つ人々に対する配慮やリテラシーの重要性が、今回の騒動を通じて強く問われていると言えそうだ。