村上誠一郎総務相「これからこの国の人口は半分になる。排外主義でいいのか」

村上誠一郎総務相が石破茂首相の退陣に無念の思いを示し、人口減少に伴い移民受け入れの可能性を語りました。

ざっくりPOINT
村上誠一郎総務相が石破茂首相の退陣に無念の思いを表明
村上氏が人口減少に伴う移民受け入れの可能性を指摘
村上氏が石破首相と会談し、一閣僚として守れなかったことを謝罪

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人口減少と移民受け入れをめぐる世論の分断
日本の人口減少は避けられない現実となっており、経済や社会の持続性を左右する大きな課題となっています。

労働力不足が顕著な産業も増える中で、移民受け入れは一つの選択肢として議論されますが、世論の反応は大きく分かれています。

ネット上の意見を見ると、移民受け入れに否定的な声が目立ちます。

特に「日本は日本人だけで維持すべきだ」という主張や「治安悪化や社会保障の負担増につながる」といった懸念が多く示されています。

また「人口減少は政策の失敗によるものだ」という政治不信の表明も強く、政治家への不満と結びつけて語られる傾向もあります。

一方で、少数ながら「ルール整備を前提とした受け入れの必要性」を支持する声もあり、人口減少を放置すれば社会の活力低下は避けられないとの危機感を持つ人もいます。

ただ、肯定的な意見であっても「受け入れの無秩序さ」や「文化的摩擦」への懸念が前提となっており、全面的な賛成ではないのが実情です。

この状況は、日本社会が移民政策についていまだ十分な合意形成を得られていないことを示しています。

経済維持のために受け入れるのか、それとも社会的安定を優先して制限するのか。

どちらを選んでも課題があり、政治には国民的な議論を丁寧に積み重ねる責任が求められています。

人口減少と移民受け入れをめぐる論点は、今後の日本のあり方を決める試金石と言えるでしょう。

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村上誠一郎氏、石破首相退陣に無念「政策失敗や失言ない」「閣僚として守れず申し訳ない」

村上誠一郎総務相は9日の記者会見で、退陣を表明した石破茂首相(自民党総裁)について「心情を思うと、非常に無念ではないか。私自身、道半ばでやり残した感が非常にある。総理は私以上に、南海トラフ地震対策など、まだまだやり残した感があるのではないか」と述べた。

人口減「移民にお願いする可能性」
石破首相を巡っては、自民が大敗した7月の参院選の結果を受けて引責辞任する形となるが、村上氏は「総理自身が政策で失敗したり失言したりではない。非常に残念だ」と強調した。

参院選については「財政ポピュリズムと排外主義が正論に勝ってしまった」と振り返り、「これからこの国の人口は半分になる。そのとき、労働力と頭脳を、移民の皆さんにお願いする可能性は十分ある。それを排外主義でいいのか」とも語った。

物価高対策については「消費税廃止や減税で行うことが妥当なのか。廃止したら税収31兆円が入らない。31兆円の赤字国債を発行するか、増税するしかなくなる」と疑問視した。

村上氏は7日午後、公邸で石破首相と面会し、村上氏が進言していた衆院解散を行わず、次の総裁選に立候補しない考えを伝えられたという。村上氏は首相に対し「分かりました。一閣僚として守ることができなかったことは本当に申し訳ない」と伝え、握手して公邸を後にしたという。

http://sankei.com/article/20250909-7I4ZGDOYZ5DRTCUQKWEQF234EI/