社民党副党首の大椿ゆうこさんがXで、「しばき隊は現実世界には存在せず、ネトウヨの脳内にしか存在しない仮想敵だ」と投稿し、批判が殺到しています。
この発言に対し、保守系アカウントや市民からは「実在している」「現に活動している」との反論が続出しました。
特に注目されたのが、C.R.A.C.というアカウントによる過去のポストです。
そこでは「しばき隊が本当に関わったらどうなるか見せたる」との記述があり、実際に「しばき隊」の名を用いて行動を予告する内容となっていました。
このような記録が確認されているにもかかわらず、「存在しない」とする大椿さんの主張には、「事実を無視している」との声も上がっています。
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批判の声は、社民党という政党の公式立場としての発信であることへの懸念も含んでいます。
政治家の発言が、社会的緊張を煽るような結果になることへの警戒が強まっています。
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「しばき隊」実在をめぐる認識の食い違い
「しばき隊」は2013年ごろにヘイトスピーチへの対抗運動として注目され、その後も関連団体や個人がネット上で活動を続けてきました。
現在では名称を変更したり、C.R.A.C.など別名義で活動しているとされ、完全に解散したとの情報は確認されていません。
このため、一般市民や保守層の間では「しばき隊」は今も実在していると認識されています。
実際に過去のポストでは、同団体やその支援者が「しばき隊」の名を使い抗議行動を呼びかける事例もあり、完全なフィクションとは言い難い状況です。
大椿さんの「存在しない」という発言は、象徴的な意味合いとしては理解できるものの、現実の動向や記録された行動との間に大きなギャップがあります。
このような食い違いが、政治家の発言の信頼性や現実把握能力への疑念につながり、反発を招いているのです。
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発言の影響と政治的責任
政治家による「しばき隊は存在しない」という発言は、象徴的レトリックとしての側面があるにせよ、事実との乖離が見過ごせないものとなっています。
とくに、過去のポストや抗議行動の記録が残る中で、「完全な虚構」と断定することは、有権者からの信頼を損ねかねません。
大椿さんの発言には、ネット上で多くの批判が寄せられています。
「現実に見えているものを見なければ、なかったことにはならない」とする意見もあり、政治家の情報発信には一層の慎重さが求められています。
今回の件は、政党の副党首という立場での発言がいかに重大な意味を持つかを浮き彫りにしました。
言葉の選び方ひとつが、世論との乖離を広げ、党全体の信頼性にも影響を与える可能性があるのです。