れいわ新選組のマニュフェスト画像に、SNS「こういうの本当に反吐が出る…」

Xに投稿された、れいわ新選組の山本太郎代表が農村を訪れ、農作業中の高齢農家と交流する様子を収めた画像が波紋を広げています。

山本代表が畑の中で頭を下げたり、手を取って話しかける様子は、れいわ新選組の「食と農業を守る」という政策メッセージとともに構成されたビジュアルとして展開されました。

しかし、SNSでは「こういうの本当に反吐が出る」「どう見てもパフォーマンス」「農業を利用しているだけ」といった批判が殺到し、多くのユーザーが演出過剰だと感じているようです。

支持層からは「農家の現場に足を運ぶ姿勢は評価すべき」との声もある一方、写真の意図や誠実さを疑問視する意見が多数を占め、ネット上ではれいわ新選組の姿勢に対する議論が白熱しています。

視覚アプローチの功罪と政治の信頼回復
視覚的なプレゼンテーションがSNS世代には強いインパクトを持ちますが、政治家や政党が“絵作り”に偏ると、政策の本質が伝わらないという弊害が出ます。

れいわの場合、「生産補償」や「食料自給率向上」といった具体策がマニフェストには示されていますが、視覚的プロモーションの影響で議論が演出の是非に移ってしまった印象があります。

これを打開するには、SNS投稿と同時に政策の制度設計や財源確保、農家現場の課題も丁寧に説明する必要があります。

また、演出批判を正面から受け止め、より実効的な支援や現場との信頼構築が確認できる活動を展開することで、「信頼される政治」への回帰が不可欠です。

政治と視覚のバランス感覚が問われる一幕と言えるでしょう。

農業アピールの裏にある“政治パフォーマンス”の懸念
れいわ新選組は従来から、市民参加や演説、SNS発信を通じて“体感型政治”を強調してきました。

今回の農村写真もその延長線上にありますが、批判側は「本当に農業支援する意思があるのか?」と疑問を提示しています。

また、これまで議会での政策論争や法案提出なども行っているれいわですが、視覚的演出だけが先行し政策の深掘りが薄れているとの指摘があります。

農作業の手伝いは政治家の当然の活動とも言える中で、あえて写真として切り取ることで「手応え感」「共感映え」を狙った演出と映り、信頼性を損ねる可能性があります。

また農家との本来の関係性が一枚の写真で伝わらず、結果として政治姿勢の軽さを強調する逆効果にもつながりかねません。

写真公開に対する批判は、れいわが「効果的メッセージ」を得るために演出重視の手法を取り過ぎたとの印象を強固にしています。