東京新聞が報じた「非正規滞在で困窮する外国人と支援団体の会見」に対し、元大王製紙会長の井川意高氏がX上で強く反発するポストを行い、話題を呼んでいます。
井川氏は「不法滞在は違法」「不正規滞在なんて変な日本語を作るな」と投稿し、東京新聞の表現姿勢を痛烈に批判しました。
この発言には多くのユーザーが賛同を示し、リポストやコメントが急増しています。
東京新聞の記事では、在留資格を失った外国人が支援団体と共に「わたしたちは犯罪者ではない」と訴え、厳しい生活実態や社会からの偏見に苦しんでいる状況を報じました。
しかし、井川氏はこの表現に対し「不正規という表現は違法性をぼかしている」と指摘し、法治国家としての姿勢を求める意見を強調しています。
SNS上では「不法は不法」「言葉でごまかすな」といった声が相次ぎ、井川氏の主張に多くの共感が寄せられています。
話題のポスト
井川 意高 サブアカ改め本アカ
@IkawaMototaka
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バカ?
不法滞在は
違法だわ
不正規滞在?
変な
日本語
造ってんじゃねえわ
クソクズ
は?
バカ?
不法滞在は
違法だわ不正規滞在?
変な
日本語
造ってんじゃねえわクソクズ
東京新聞めが!https://t.co/T7VjR8DVCF— 井川 意高 サブアカ改め本アカ (@IkawaMototaka) July 11, 2025
表現の問題と法の原則をめぐる議論
今回の議論の根底にあるのは、「不法滞在」と「非正規滞在」という言葉の違いに関する価値観の対立です。
入管法上、不法滞在は明確に違法行為であり、在留資格のない外国人が日本に滞在することは原則として認められていません。
一方で、人権団体や一部メディアでは「非正規滞在」や「移民」「仮放免者」といった用語を使い、より中立的または人道的な文脈で報じる傾向が見られます。
このような表現の選択は、世論に対して影響を与える要因となっており、感情的な反発を招くこともしばしばあります。
特にSNSでは、「言葉の操作によって違法性をあいまいにしている」と受け止められるケースもあり、今回のように強い反応が起きることがあります。
表現の自由と報道の責任が交錯する中で、今後は報道機関も読者との信頼関係を築く姿勢が求められるといえるでしょう。
世論が突きつける現実と報道への問い
井川意高氏のポストが大きな支持を集めた背景には、国民の間に広がる不法滞在への厳しい視線があります。
経済的不安や治安への懸念が高まる中で、「法を守ることの重要性」を訴える声が勢いを増しており、今回のような表現への違和感がSNSを通じて一気に可視化されました。
一方で、支援団体が訴えるように、在留資格を失った人々が直面する人道的課題も無視できません。
非正規滞在者の中には、母国に帰ることが困難な事情を抱える人も多く、現行法だけでは対応しきれない現実もあります。
しかし、それでも法を守る姿勢は揺るがせにすべきではないという意見が多数を占めているのが現状です。
今回の議論は、単なる表現の問題にとどまらず、報道と法、そして社会の価値観のあり方を問い直すものとなりました。
今後、報道機関や支援団体が社会との対話をどのように深めていくかが注目されます。