Xユーザーのめんちょこ@NISAさんが「7年務めた退職金が68,087円って合ってますか??泣」とポストし、明細書の画像を添えて退職金の少なさを伝えたことが大きな反響を呼んでいます。
このポストには3万件以上の「いいね」と2,000件以上のリポストが集まり、共感や驚き、同様の体験を語る声が続々と寄せられました。
ポストを見た他のユーザーからは「自分も14年働いて60万円くらい」「19年働いたけど退職金なし」など、退職金制度の実態を嘆く声が多数上がっています。
一方で「1年目は見習い期間」「退職金は勤続10年以上でないと」など制度上の説明を補足する意見も見られました。
また、「これでは辞めたくても辞められない」と、退職金制度が転職や退職に与える影響について指摘する意見もあります。
めんちょこさんの投稿は、退職金の仕組みや会社ごとの制度格差に注目を集めるきっかけとなりました。
話題のポスト
Xの反応
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退職金制度は終身雇用を前提に設計されている
退職金制度はもともと終身雇用を前提としたもので、長期勤続者に対する功労金として設けられました。
近年は転職が一般化し、非正規雇用も増える中で、この制度の実効性や公平性が問われています。
ポストにも見られたように、多くの企業では勤続年数10年以上でなければ退職金が支給されない、または極めて少額となるケースが多くあります。
中小企業では制度自体が存在しない場合もあります。
また、退職金には課税がされるため、手取り額が予想よりも大きく減少することがあります。
年金や共済から引かれるケースもあり、明細に記載される金額と実際に受け取る額に差が出ることも理解が必要です。
今回のように7年勤務で約6.8万円の退職金は、制度設計上は珍しくないものの、利用者にとっては納得しづらい現実といえます。
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制度への理解と見直しの必要性
めんちょこさんのポストをきっかけに、多くのユーザーが自身の退職金体験を共有し合ったことで、退職金制度の実情が浮き彫りになりました。
制度が存在していても、十分な額が支給されるとは限らず、特に若年退職や中途退職では金額が大きく制限される傾向があります。
終身雇用の崩壊が進む中で、これまでの退職金制度が時代に合わなくなっているとの指摘も多く聞かれます。
働く人々がライフプランを立てやすくするためには、退職金制度の透明性を高め、短期勤続者や転職者にも配慮した制度設計が求められます。
退職金に対する不満や誤解を減らすためには、企業側からの制度説明とともに、労働者自身もその仕組みを理解しておくことが重要です。
今後、こうした問題提起が制度改革のきっかけとなる可能性もあるでしょう。