「わからない」覚醒剤約6キロを営利目的で所持容疑、中国籍の男を逮捕

警視庁は東京都板橋区の住宅で覚醒剤約6キロを営利目的で所持していた疑いで、中国籍の男を逮捕しました。

ざっくりPOINT
覚醒剤約6キロ、末端価格3億円超を押収
容疑者は別の女性と埼玉で同居し潜伏
「不起訴になるのでは」との不安も広がる

覚醒剤密売ルートと中国系組織の関与
日本国内における覚醒剤の流通は、国際的な犯罪組織が関与しているケースが多く、中国や韓国、東南アジアの密売ルートを通じて供給されているとされています。

今回の逮捕者も中国籍であり、組織的な密輸・販売ネットワークの一端を担っていた可能性があります。

国内における大規模な覚醒剤押収は年々増加傾向にあり、近年では1回の摘発で数十キロ単位の押収も珍しくありません。

警察庁は国際的な協力や港湾での水際対策を強化していますが、依然として密輸は続いており、今後も取り締まりと情報収集の徹底が求められます。

覚醒剤は一度流通すれば社会に深刻な影響を与えるため、早期の摘発が重要です。

不起訴への懸念と司法の信頼性
こうした薬物事件では、被疑者が容疑を否認し、証拠の不備や供述の矛盾により不起訴となるケースも少なくありません。

特に営利目的所持の場合、営利性を立証するための証拠が決め手となります。

今回の容疑者も「わからない」と容疑を否認しており、SNSなどでは「また不起訴になるのでは」との声も広がっています。

警察と検察には、徹底した証拠収集と慎重な立件が求められており、司法への信頼回復のためにも厳正な対応が必要です。

薬物犯罪は再犯率も高く、社会的な再統合の難しさも課題となっている中、適切な刑事処分と更生支援の両立が重要です。

覚醒剤約6キロを営利目的で所持 容疑で中国籍の男を逮捕 警視庁高島平署

住宅内で覚醒剤約6キロを所持したとして、警視庁高島平署は覚醒剤取締法違反(営利目的所持)の疑いで、中国籍で住居・職業不詳の萩野一波こと金一波容疑者(37)を逮捕した。調べに対し、「わからない」と容疑を否認している。

逮捕容疑は、令和5年4月22日午前10時5分ごろ、東京都板橋区赤塚の一戸建て住宅内で、覚醒剤約5939グラム(末端価格約3億4447万円)を営利目的で所持したとしている。

容疑者は当時、この住宅で中国籍の妻と暮らしていた。5年4月21日、関係者から「(妻が容疑者から)暴力を受けている可能性がある」と110番通報があり、高島平署員が臨場。妻から「薬がある」などと聞いて家宅捜索したところ、台所や額縁の枠などから覚醒剤が見つかった。

金容疑者は行方が分からなくなっていたが、埼玉県川口市内で別の中国籍の女性と同居していることが分かり、逮捕に至った。

https://www.sankei.com/article/20250616-ZFJZPTDXI5P7TD2RXEM7JQY7FI/