【炎上】絶滅危惧種の研究を紹介したNHKアナ、首を傾げ笑いながら「何の役に立つのか分かりませんけど」

NHK「首都圏ネットワーク」で一橋忠之アナが、絶滅危惧種のキノコ「キリノミタケ」の人工栽培に関し「何の役に立つのか分かりませんけど」と発言し、視聴者から「失礼」「想像力がない」と大きな批判を浴びています。

ざっくりPOINT
野生キノコの絶滅危惧種「キリノミタケ」を人工栽培成功
アナウンサー発言によるSNS上での批判の高まり
保全活動の成果に対する無理解として議論に発展

研究の価値と多様性保全
群馬県桐生市の日本きのこ研究所では、絶滅危惧Ⅱ類に分類される希少種キリノミタケの人工栽培に成功しました。

この研究には15年の歳月と5種の原木による試行錯誤が必要で、生物多様性の維持や菌類の生態解明に貢献するものです。

キリノミタケは食用ではなく、国立博物館に寄贈され学術的な価値も認められています。

マツタケのような他の菌類同様、菌根菌の栽培技術向上は、将来的な自然環境の再生や新たなバイオ資源開発の可能性にもつながります。

今回の成果は、環境省のレッドリストに記載される多くの菌類保全の第一歩であり、科学的にも意義深いものといえます。

発言の波紋と報道の在り方
問題視されたのは、VTR後の一橋忠之アナの発言「何の役に立つのか分かりませんけど……」でした。

この言葉がXで拡散され、「想像力がなさすぎる」「失礼」との批判が殺到しています。

長年にわたる研究成果に対して、知識やリスペクトの欠如を感じさせる言い回しが不適切とされました。

科学報道においては、視聴者の関心を引くだけでなく、専門的努力を正確かつ丁寧に伝える責任があります。

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「めちゃくちゃ失礼」「想像力が無さすぎる」 NHKアナ、絶滅危惧種の研究めぐる発言で大ひんしゅく

NHKの情報番組「首都圏ネットワーク」が2025年6月9日放送回で、絶滅危惧種のキノコに関する研究成果を取り上げた。番組中のアナウンサーの発言が、「無神経」などとSNS上で波紋を広げている。

人工栽培成功で研究所喜び「すごいですね!と」

9日の放送では、群馬県桐生市でキノコ開発や保全活動を行う企業と研究機関を取材したVTRが流れた。背景として、森林伐採などで生息が危ぶまれているキノコが110種類にのぼる状況も伝えられている。

一般財団法人・日本きのこ研究所を訪れた場面では、保全に繋げようと珍しいキノコの研究を行っているとし、環境省レッドリスト2020で絶滅危惧II類(VU)に記されたキノコ「キリノミタケ」の人工栽培に成功したことが紹介された。

キリノミタケは桐の実に似た形で、裂けながら煙のように胞子を飛ばす。番組によると海外では「悪魔の葉巻」とも呼ばれ、「これまで栽培の成功例はありませんでした」。

同研究所の所長らは15年前にキリノミタケ研究を始め、5種類の原木を使って栽培を試み、菌の特徴から発生までに長い年月がかかると分かった。環境を整えながら7年かけて、ついに人工栽培に成功したという。

所長は当時を振り返って「すごいですね!と思わず叫んでしまいました」と顔をほころばせ、顧問は「多様性保全の第1歩ですから、それはすごく意義のあることだと思います。キノコの不思議とか魅力を発信していく必要があると思っています」とコメント。

ナレーションは「今回の知見を国内の研究機関と共有し、キノコの可能性を広げていきたいといいます」と伝えていた。

https://www.j-cast.com/2025/06/11505099.html