トランプ米大統領が迎える80歳の誕生日の14日、米首都ワシントンのホワイトハウス敷地内で世界最高峰の総合格闘技団体「UFC」の興行が開催されることが明らかになった。
大統領公邸の敷地内に総合格闘技の象徴である金網リング「オクタゴン」が設置されるという前代未聞の計画は、国内外に大きな衝撃を与えている。
- トランプ米大統領の80歳の誕生日にあたる14日、ホワイトハウス敷地内でUFCの試合が開催される
- 大統領公邸での「金網マッチ」という前代未聞の計画に対し、私物化や政治利用との批判の声が上がっている
- 中間選挙に向けた反エリート層へのアピールとの見方が広がり、国内外で波紋を呼んでいる

News22 Visual Archive • In-Depth Coverage
トランプ氏は5月初め、大統領執務室にUFCの選手たちを招いた際、「大きなファイトになる。もう二度とないし、過去にもなかった」と胸を張っていた。
南庭に設置される「オクタゴン」と前代未聞の計画
無類のUFCファンとして知られる同氏にとって、自らの誕生日を記念する一大イベントとしての意味合いが強いとみられる。
しかし、国の最高枢府であるホワイトハウスの敷地内で格闘技の試合を行うという前例のない試みには、当然ながら異論も噴出している。
SNS上では「日本なら官邸の敷地内で大相撲の興行を行うようなものだ」といった驚きの声や、「パンとサーカスを地でいく、現代のローマ皇帝だ」といった冷徹な指摘が相次いだ。
一方で、この異色のイベントの背景には、来る中間選挙を見据えた政治的意図が強く絡んでいるとの分析が支配的だ。
日経新聞などの報道によると、今回の興行はトランプ氏が得意とする「反エリート演出」の一環であり、大衆層に強くアピールする狙いがあるという。
エリート層や既存の政治体制に対する反発をバネにしてきた同氏にとって、大衆的な人気を誇るUFCとのコラボレーションは極めて効果的なパフォーマンスと映る。
しかし、その手法があまりにも露骨であるため、「下品である」「公私の区別がついていない」といった批判も根強く存在している。
「反エリート演出」と市民提訴、高まる批判の声
実際に、ホワイトハウスでの格闘技興行計画をめぐっては、施設の「私物化」であるとして市民団体による提訴の動きにまで発展している。
記念すべき80歳の誕生日が、政治的な思惑と法的・倫理的な論争が入り交じる「泥仕合」の様相を呈しているのは否定できない事実だ。
トランプ氏の強烈なパーソナリティと政治手法が再び生み出したこの騒動は、アメリカ社会の分断とエンターテインメント化する政治の現在地を鮮烈に物語っている。
中間選挙の行方をも左右しかねないこの前代未聞のホワイトハウス・ファイトは、歴史的なイベントとして世界中の注目を集め続けることになりそうだ。