【土葬】外国人との共生に、宮城・村井知事「日本人は一度海外で生活し、差別などを経験すればいい」

宮城県の村井嘉浩知事が外国人共生の重要性を強調し、土葬墓地整備についても議論の必要性を示しました。

ざっくりPOINT
村井嘉浩知事が外国人共生に関し、海外生活で差別を経験することの重要性を指摘
差別体験を踏まえ、日本で外国人に同じことをしない意識が必要と発言
土葬墓地整備について、社会問題として議論が必要と表明
報道の詳細

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発言を巡る波紋と共生社会の課題
村井嘉浩知事の発言は、外国人共生や宗教的配慮に関する議論を呼び起こし、ネット上でも賛否が大きく分かれています。

特に「日本人も海外で差別を経験すべき」との趣旨については、共感よりも疑問や反発の声が多く見られました。

差別を受けることを前提に理解を促す姿勢に対し、知事としての適切さを欠くとの指摘が目立っています。

また、土葬墓地の整備についても議論は広がっています。

イスラム教徒など宗教的理由から火葬を避ける人々への配慮を求める意見がある一方で、土地や衛生面への懸念、さらには地域の文化や慣習にそぐわないとする意見も強く、合意形成の難しさが浮き彫りとなっています。

特にネット上では「地域のルールを守るべき」との主張が多く、外国人の受け入れには一定の条件や制約を求める姿勢が優勢に見られます。

こうした反応からは、多文化共生における課題が改めて明らかになります。

単に制度を整えるだけではなく、地域住民の理解や安心感を得ることが不可欠です。

そのためには、教育や啓発活動を通じた相互理解の促進が求められます。

一方で、宗教的背景を持つ人々の権利や生活習慣をどう尊重するかは、地方自治体が直面する現実的な課題でもあります。

今後、宮城県知事選においても外国人共生や土葬墓地の問題は重要な争点の一つになる可能性があります。

社会全体として異文化をどう受け入れるのか、そのあり方が問われているといえます。

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宮城県の村井嘉浩知事は3日の記者会見で、外国人との共生について「日本人は一度海外で生活し、差別などを経験すればいい」との趣旨の見解を示した。また、自身が意欲を示している土葬が可能な墓地の整備について、10月の知事選の公約には掲げないものの「大きな社会問題として議論していかなければならない」とした。

村井氏は記者から「外国人との共生の鍵」を問われ、「教育じゃないか。あとは、日本人が海外に一回生活してみればいい。海外でそういうふうに(差別的な)対応を受けたら自分はどうなのか、と考えてみればいいんじゃないか」と述べた。

さらに「日本にずっといて日本人としか接しないから分からないと思うが、海外に行って生活すると、いろんなつらい思いをすることはあるし、差別的なことを受けることもたまにある。そういう時にどういう思いをしたか、日本に帰ってきて同じことをしないようにすればいい、してはいけないと思わないといけないと思う」と、海外経験によって日本在住の外国人の気持ちを思いやることが必要だとの認識を示した。

土葬が可能な墓地について村井氏は、昨年12月の記者会見で「外国人が増えていくと、結婚して家庭を持つ人もいる。日本人でイスラム教に改宗し、土葬を望む人もいると思う」などと説明していた。

村井氏は3日、任期満了に伴う知事選(10月9日告示、同26日投開票)に6選を目指して正式に出馬表明しており、土葬墓地など外国人問題は選挙戦の争点の一つになる可能性もある。

https://www.sankei.com/article/20250904-WAZ6TBL7HJHL5KR3LJRVHQDDBA/

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