共産党・田村智子委員長、ヘイトスピーチ大音量でかき消す行為『容認』を撤回…「市民の活動にコメントしないと言ってコメントしたから“撤回”」

共産党の田村智子委員長が、ヘイトスピーチへの対抗手段として大音量でかき消す行為を容認する姿勢を示した発言を撤回しました。

ざっくりPOINT
田村智子委員長が22日、大音量でヘイトスピーチをかき消す市民の行動を容認する発言
8日の抗議活動では参政党の演説中に煙を発生させる行為や中指を立てる様子がSNSで拡散
25日、田村委員長が発言を撤回し「言論には言論で対抗する」と表明
詳細は動画

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言論の自由と抗議活動のあり方
言論の自由は民主主義社会の根幹を支えるものであり、その中には異なる意見への抗議も含まれます。

しかしながら、抗議の手段が他者の言論を物理的に妨害するものであれば、それは「表現の自由の侵害」と見なされる可能性があります。

ヘイトスピーチへの抗議行動も、公共の秩序や他者の権利を尊重しながら行われることが求められます。

日本では2016年に「ヘイトスピーチ解消法」が施行され、差別的言動への対処が法的に位置づけられましたが、罰則がなく実効性に課題があると指摘されてきました。

そのため、市民による抗議行動が注目される場面が増えています。

一方で、その抗議手法が過激であったり、物理的妨害に発展したりすれば、逆に問題視され、対話の可能性を閉ざす恐れもあります。

今回の件では、共産党の田村委員長が一度は市民の抗議行動を評価したものの、改めて「党としては言論で対抗する」と明言したことは、政党の立場としてバランスを取る動きとも受け取れます。

今後も、表現の自由とヘイトスピーチの問題は、社会全体で慎重な議論が求められるテーマです。

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共産党の田村智子委員長は25日の記者会見で、大音量でヘイトスピーチに対抗する手法について「そういう言動自体を聞こえなくする行動を市民の皆さんがやってきている。私は『これはある』と思う」とした22日の発言を撤回した。「市民の行動の是非についてコメントすることは適切ではない」と説明し、「先の発言はこの立場から見て適切ではない」と述べた。

田村氏は22日の記者会見で、参政党が8日に東京都内で行った街頭演説への抗議活動を巡る質疑の中で、大音量でヘイトスピーチに対抗する手法を容認した。この日の抗議活動では参加者が現場で煙を発生させるなどの過激な行動がSNS上で広がった。

田村氏は25日、川崎市などで外国人に行われてきた行為を「ヘイトスピーチ」と指摘し、「参政の街頭演説について述べたものではない」と説明した。

8日の抗議活動では党員を名乗る参加者が参政の女性議員に中指を立てる様子もSNS上で拡散された。記者会見では、こうした行為を容認するのか改めて問われたが、「市民の行動には党として、その是非をコメントする立場にはない」と繰り返した。

25日は当初、小池晃書記局長が記者会見する予定だったが、急遽、田村氏に変更した。田村氏は党が問題視する「極右排外主義」への対抗手段として、「『言論には言論で』を貫いていく」と強調した。

https://www.sankei.com/article/20250825-XJFY4KLD45KLRIPU4GUK7YTTUA/

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