名古屋市の円頓寺商店街で起きた「豊臣秀吉像」損壊事件が、新たな局面を迎えた。名古屋地検は30日、器物損壊の疑いで書類送検されていた愛媛県警の男性警部補と、西区の男性の計2人を不起訴処分とした。
事件の発端は昨年8月に遡る。出張で名古屋を訪れていた愛媛県警の警部補が、同僚らとの懇親会を終えた後に像の首を折った疑いが持たれていた。
商店街のシンボルが受難、警察官の関与に波紋
さらに、同じく西区の男性が、折られた像の頭部を足で蹴り落としたとして、一連の行為が大きな注目を集めていた。
注目のポイント⚡ 重要ハイライト
- 愛媛県警の男性警部補と西区の男性が、豊臣秀吉像を損壊した疑いで書類送検されていた
- 名古屋地検は30日付で、2人をいずれも不起訴処分とした
- 警部補の不起訴理由について、地検は「被害者からの告訴取り消し」を挙げている
歴史的な人物を象った像が公共の場で損壊された事実は、地域住民のみならず、多くの市民に衝撃を与えた。

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特に、本来であれば法を守る立場にある現職の警察官が関与していたという事実は、SNS上でも「世も末ではないか」といった厳しい批判を浴びた。
今回、名古屋地検が下した不起訴処分。その判断の根拠は、事件の性質とは別の場所にあった。
地検は、警部補の不起訴理由について「被害者から告訴が取り消されたため」と説明している。
器物損壊罪は親告罪であり、被害者からの告訴が取り下げられれば、公訴を維持することはできない。
告訴取り消しで幕引き、問われる公務員の自覚
この決定に対し、ネット上では「なぜ告訴が取り消されたのか」「裏で何があったのか」といった憶測や疑問の声が相次いでいる。
一方で、今回の不起訴処分によって、刑事事件としての捜査は事実上の幕引きとなる。
しかし、公務員としての品位を著しく欠く行為であったことは否定できず、愛媛県警側の今後の対応や処分にも注目が集まる。
商店街のシンボルが受けた傷跡は癒えても、警察組織に対する市民の信頼回復には、より丁寧な説明が求められるだろう。