政府と与野党は18日、国会内で超党派による「社会保障国民会議」の実務者会議を開催した。
会合では、2年間限定で検討されている食料品の消費税率ゼロ化を巡り、小売り業界から直接課題や懸念点を聞き取った。
- 政府・与野党が18日に社会保障国民会議の実務者会議を開催し、消費税減税の課題を聴取した
- 小売り業界団体は、システム改修などで食料品税率ゼロの準備には「法改正から最低でも1年必要」との見解を示した
- 高市早苗首相は秋の臨時国会での税制改正法案提出に意欲を見せており、今後のスケジュール調整が注目される

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会議の議長を務める自民党の小野寺五典税制調査会長が、会合終了後に記者団に対して明らかにした。
システム改修と法改正の壁、小売り業界が訴える現場の現実
出席したのはスーパー、コンビニ、百貨店などの主要な業界団体であり、現場からの切実な声が寄せられる形となった。
小売り業界側からは、レジシステムの改修や価格表示の変更などを含め、「法改正から最低でも1年は準備期間が必要である」との意見が複数示された。
高市早苗首相は、食料品の消費税率ゼロの実現に向けて、今秋に召集される臨時国会への税制改正法案提出に強い意欲を示している。
しかし、業界側が指摘する準備期間の要件をそのまま反映させた場合、実際の減税実施は早くても令和9年秋頃にずれ込むことになる。
また、期間を「2年間」に限定した時限的な減税策に対しては、「システム変更にかかる費用や多大な手間の割に経営的な悪影響が大きい」とし、「他の手段があるのであれば再検討してほしい」との慎重な意見も飛び出した。
実務者会議では今後、レジのシステムを担う販売会社などへのヒアリングも予定されており、それらの結果を踏まえて具体的なスケジュールを慎重に検討していく方針だ。
今回の会合には、自民党のほか、日本維新の会、国民民主党、チームみらいなどが参加し、超党派での議論が進められている。
野党側の動きと今後の日程、臨時国会に向けた議論の行方
一方で、野党側の動きも活発化している。中道改革連合、立憲民主党、公明党の3党党首が18日に国会内で会談を行い、この社会保障国民会議に正式に参加する方針で合意した。
3党の具体的な参加時期については今後調整が進められる見通しであり、税制や社会保障制度を巡る議論はさらに枠組みを広げて行われることになりそうだ。
物価高騰に苦しむ家計を支援するための減税策を巡っては、その即効性や財政への影響、そして現場のシステム対応能力のバランスをいかに取るかが最大の焦点となっている。
国民生活に直結する大型の政策論争が本格化する中、政府・与野党がどのような合意形成を図っていくのか、今後の動向から目が離せない。