宮城県知事選、現職の村井嘉浩氏が6回目の当選

宮城県知事選、現職の村井嘉浩氏が6回目の当選

宮城県知事選で現職の村井嘉浩氏が6選を果たし、全国最多の現職知事在任記録に並びました。

ざっくりPOINT
村井嘉浩氏が無所属の新人4人を破り6選を達成
和田政宗氏が参政党の応援を受け3万票以上の差をつけるも敗北
村井氏が自民会派や各種団体の支援を得て支援体制を強化
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宮城知事選、現職の村井嘉浩氏が6選確実 保守分裂の選挙戦制す

任期満了に伴う宮城県知事選は26日投開票され、無所属現職の村井嘉浩氏(65)が元自民党参院議員の和田政宗氏(51)ら無所属の新人4人を破り、現職知事として全国最多に並ぶ6選を決めた。投票率は46・50%(前回56・29%)。和田氏は参政党の応援を受け、仙台市内の全5区で村井氏を上回って計3万票以上の差を付けたが、及ばなかった。

【写真まとめ】想定外の苦戦 支援者の歓声に涙をこらえて喜ぶ村井氏

 5期20年に及ぶ村井県政の評価が争点となった。当初は自民党出身の村井氏と、立憲民主党や共産党会派の県議らが支える元県議の遊佐美由紀氏(62)を軸とする与野党対決型選挙になると見られたが、今も自民党籍を持つ和田氏も出馬し、保守分裂となった。村井氏は県議会最大の自民会派を中心とした支援の会が発足し、県町村会など各種団体の支援も得た。

 参政党は、県が官民連携で管理・運営する水道事業の「再公営化」を掲げる和田氏と政策覚書を交わし、神谷宗幣代表らが繰り返し応援に入った。【山中宏之】

 ◇村井嘉浩(むらい・よしひろ)65 無 現❻

[元]陸上自衛官[歴]松下政経塾生▽県議▽自民党県幹事長▽防衛大

https://news.yahoo.co.jp/articles/6faec6106a962db392b7b81815e23e81724aaa87

保守分裂を乗り越えた村井氏の強固な地盤と課題
村井嘉浩知事が6選を果たしたことで、宮城県政は引き続き安定した運営が見込まれます。今回の知事選は、元自民党議員である和田政宗氏の出馬による保守分裂が注目されましたが、村井氏は自民党県議団や町村会など多くの支援を集め、地盤の強さを見せつけました。

一方、投票率は前回より約10ポイント下がり46.50%に留まりました。これは有権者の関心の低さや、長期政権へのマンネリ感も一因と考えられます。また、和田氏が支持を集めた仙台市内の5区では村井氏を上回る票を得たことから、都市部と地方での支持層の差が浮き彫りになりました。

村井知事は5期20年にわたり県政を担ってきましたが、今後はこれまでの実績だけでなく、新たな課題にも向き合う必要があります。特に少子高齢化や災害対策、経済振興、水道事業の運営などについては、引き続き県民の声を反映させた政策運営が求められます。6期目に突入する村井氏の手腕が改めて問われる局面に入ったといえます。