三原じゅん子こども政策担当相が臨んだ閣議後会見が、質問が一切出ないままわずか約30秒で終了するという異例の事態に見舞われ、各方面で波紋を広げている。
未来を担う子どもの生活や福祉を直結して担うこども家庭庁のトップによる会見でありながら、なぜこのような事態が起きたのか。
発表案件なし、挙手なくわずか30秒で終わった異例の閣議後会見
事の発端は17日午前に開催された閣議後会見だった。同庁からの特段の発表案件がなかったことが背景の一つにある。
- 三原じゅん子こども政策担当相の閣議後会見で初の質疑応答ゼロを記録した
- 当日はこども家庭庁からの発表案件がなく、他催事の重複も手伝い参加者が少なかった
- SNS等では政治家としての発信力や説明責任を問う声が相次ぎ、議論を呼んでいる
会見は通常、記者クラブの主催によって進行される。冒頭の挨拶に続き、幹事社が質問を促す流れとなっている。

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この日の会見の冒頭、三原氏が「おはようございます」と述べた後、閣僚からの発表事項は特に語られなかった。
続いて幹事社の記者が「所属、名前に続き、質問を。いかがでしょうか」と周囲の報道陣へ声を掛けた。
しかし、会見場に集まった記者たちからの挙手は一切見られず、重苦しい静けさが漂うことになった。
見かねた三原氏自身も小声で「いかがでしょうか」と問いかけたが、状況が変わることはなかった。
これを受けて幹事社の記者は「ないようなので、会見を終わります」と告げ、会見はあっけなく幕を閉じた。
当事者である三原氏はやや苦笑いを浮かべながら「ありがとうございます」と応じ、手元の応答要領を閉じてその場を後にした。
この日、普段の会見に出席する記者が別の取材や催しに赴いていたという事情もあり、現場の参加人数自体が少なかったとされている。
「存在感がない」「説明責任」厳しい目が注がれる政治とメディアの距離感
しかし、国政の最重要課題の一つである「こども政策」を所管する大臣の会見で、質問がゼロに終わったという事実の持つ意味は小さくない。
今回の「質疑ゼロ会見」が報じられるやいなや、インターネット上やSNSでは政治家とメディア、さらには有権者との間の距離感について厳しい意見が噴出した。
「成果が見えない」「存在感を発揮できていない」といった批判的な声に加え、タレント出身議員に対する根強い不信感の表れだとする指摘も相次いでいる。
説明責任を果たすべき公式の場で質問すら出ないという状況は、政治家としての影響力や発信力の低下を浮き彫りにした形だ。
国民に向けた政策の具体的なアプローチや、真摯な対話姿勢を示すことが、今後一層求められる局面に入っていると言えそうだ。