橋下徹氏が大阪・関西万博を訪問し、かつての反対派に対し「どこに行った」と怒りをあらわにし、現地での盛況ぶりと対照的に批判の静けさに疑問を呈しました。
ざっくりPOINT
万博反対派への「手のひら返し」に不満爆発
来場者数は平日でも「大盛況」で印象一変
ネットでは赤字問題や運営批判の声が続出
====================================
元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が14日に放送されたテレビ大阪「大阪おっさんぽ」(土曜・午後6時58分)にゲスト出演し、大阪・関西万博に対する「手のひら返し」について不満をぶちまけた。
【写真】橋下徹氏が公開した家族写真がステキ!
番組ではメッセンジャーの黒田有、タレントの柳沢慎吾とともに現地ロケを決行。橋下氏はお尻を痛めていた影響で黒田に車いすを押してもらう形にはなったが、大屋根リングなど自身が発起人となって開催された万博の会場を満喫した。
ロケ日は平日にも関わらずお客さんで超満員。大盛況の一方で、橋下氏は開幕前から抱えていた不満を口にした。「万博が開幕するまで文句を言っていたあの人らは今どこにいったんですか?」と勢いよく切り出すと「どうなってんだ×××は! どこいったんですかもう!」と放送では伏せられていたものの、実名まで明かすほど怒りが止まらず。開幕前に寄せられていた批判も「(今は文句が)全然聞こえてこない」と開幕とともに手のひら返しのごとく聞こえてこなくなったそう。黒田からは「全然(大屋根リングのような)輪になっていない」となだめられていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/265f04818d84e0d31d57f52a38d6bde01872d547
「大盛況」と「大赤字」が同居する複雑な現状
橋下徹氏の発言は、会場が賑わう現地の様子に比して、開幕前に渦巻いていた批判がピタリと止んだ現状に対する率直な違和感を映し出しています。
一方、ネット上では「万博は大幅赤字」「目標未達なのに成功アピール」といった厳しい声が依然として根強く、建設費や運営費の大幅超過、施設の未完成や衛生管理の問題などを理由に、冷ややかな意見が飛び交っています。
万博の収支構造においては、施設建設や整備費などの初期投資が膨らんでおり、入場料収入では賄えないとの指摘が多く見られます。
現場の熱気とネット上の批判、そのギャップが今回の論争の核心を浮き彫りにしています。
万博の評価をめぐる世論のねじれ
大阪・関西万博は盛況ぶりを見せる一方、当初から指摘されていた建設コストの高騰や赤字懸念は依然として解決していません。
現地の盛況をもって「成功」とする見方に対し、ネット上では「定義された目標に達していない」との批判があり、感情とデータが乖離した評価が広がっています。
橋下氏のように現地の熱気を重視する立場と、客観的な数値で判断する立場が噛み合わず、評価は今後の最終収支や経済波及効果の検証に左右されそうです。
万博は感動とともに、長期的視点での冷静な検証が必要とされるフェーズに入ったといえるでしょう。