いまマスコミ業界をザワつかせているのが玉川徹氏(60)の存在だ。7月31日付でテレビ朝日を定年退職。31日の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)では、今後はフリーのコメンテーターとして番組に出演し続けることが明かされた。本人は定年退職してもさびしくないとして、「これは本当に羽鳥さんとか出演者の皆さん、それからスタッフ、会社の偉い人、なにより視聴者の皆さんに支えていただいているから、また明日からよろしくお願いします」と挨拶した。
そんな玉川氏だが、水面下では、テレビ各局が獲得合戦を展開しているという情報が。さるキー局編成関係者はこう話す。
「歯に衣着せぬコメント力と人気は本物です。『潜在視聴率』は、一局員だったにもかかわらず4.8%もあります。羽鳥慎一アナが5.8%です。ちなみに同時間帯でフジ『めざまし8』の谷原章介は3.5%、日テレの『DayDay.』の武田真一が3.9%です。どの局も喉から手が出るほど玉川氏が欲しいんです。基本、フリーのコメンテーターなので『モーニングショー』のギャラは番組1本当たり5万円程度と思われますが、テレ朝は他局に引き抜かれないよう、年間契約を交わしているという話もあります。しかし、専属契約でなければフリー扱いなので他局にも出演はできます」
玉川氏といえば昨年9月に安倍晋三・元首相の国葬に関する不適切な発言で同番組のレギュラーコメンテーターを一時、降板し話題になったことも記憶に新しい。そうしたなか獲得に向け俄然、本気を見せているのが「モーニングショー」でMCを務める羽鳥アナが所属する芸能プロダクション「テイクオフ」だという。
■1億円の契約金情報も
「以前から噂になっていますが、羽鳥は玉川のことが大好きなんです。先輩で役員も兼ねる宮根誠司アナも獲得に前のめりになっているといいます。なんでも契約金に1億円という額を提示したという噂もあります」(事情通)
玉川氏を巡って争奪戦を展開しているのはテレビ界だけではない。新聞・出版界も動いている。
「玉川は某大手出版社から依頼され、現在、本を執筆中です。世の中を全て彼の視点でぶった切るといった内容です。同様に週刊誌や新聞社からも連載依頼が舞い込んでいます」(前出の事情通)
定年退職で職場にも家庭にも居場所がなくなった世の多くの元サラリーマンには羨ましすぎる定年後ライフではないか。