《審査員、ちょっと何個かやめてもらえないですか》
自身のYouTubeチャンネルに投稿した動画「【松本人志氏への提言】審査員という権力」で、“日本のお笑いが支配されている”と松本批判を展開した「オリエンタルラジオ」の中田敦彦(40)。
《一部の権力者が支配するのは、お笑い界だけでない。中田さんの話はどの業界にも当てはまる話だと思う》
《ジャニーさんしかり、力のある人が生きている間はなかなか言えないことなので、中田さんは勇気のある提言をしたのでは》
YouTubeのコメント欄には中田を称賛する声が少なくないが……。
「中田の性格を知るお笑い関係者やテレビ局のスタッフからは、失笑に似たものが漏れ聞こえてきます」(芸能ライター)
動画内で名前を出して「どう思う?」と、中田に意見を求められた「霜降り明星」の粗品(30)。それに対して粗品の相方、せいや(30)は「真っ直ぐ勝負してないうんこみたいなやつが相方の名前を使うな」と嫌悪感を露わにした。さらに、先輩芸人で松本と関係の深いほんこん(59)らからも総スカンを食っている。
相方の藤森慎吾(40)からも、「(松本さんに)オファーがあって、需要があるわけだから、それは揺るぎない事実ですし」と釘を刺され、「そこまで啖呵を切ってやるんだとしたら、ここから先どんなものを提示できるのか、どんなものを生みだしてみなさんの関心を引けるのかなって言うところが大事」と意見されるなど、自身の行為を諫められる始末。
■中田のコンテンツはお笑いといえるのか?
オリラジは、2020年12月末をもって吉本興業を辞めて独立している。退社後も良好な関係を保っている藤森に対して、「基本的にうちのタレントは中田を相手にしてません」という、吉本の関係者はこう続ける。
「中田がこれまで後輩芸人の面倒を見たり、テレビ局のスタッフに対して気配りしていたら、彼らから尊敬され、テレビ出演のオファーが来てたかもしれません。その辺りは相方の藤森とは正反対です」
実際、藤森は吉本を退社後も、ドラマやCMなどテレビの仕事もコンスタントに入っている上、最近も、ゴルフ場で俳優の小栗旬(40)やプロ野球選手の内川聖一選手(40)などとおさまった写真をインスタグラムにアップするなど、交友関係は幅広い。
「藤森は“気配りの人”と言われるほど、先輩や後輩、現場のスタッフにも気を使うし、友人関係も大事にする。一方の中田は吉本時代から後輩の面倒は見ないし、友だちも少なかった」(前出の吉本関係者)
しかも、業界で力を持つ松本にわざわざ喧嘩を売り、文字通りひとりぼっちの様相を呈している。
「中田は5月6日放送のバラエティ番組『新しいカギ』に登場し、オリラジとして3年ぶりにフジテレビの番組に出演を果たしました。今回の動画配信も次のオファーにつなげるための話題作りというのがもっぱらです」(番組制作関係者)
中田の“インテリ芸”を揶揄する声も少なくない。
「“知性が必要な笑い”を標榜していますが、主戦場としているYouTubeでの自己啓発やビジネス書の解説動画しかりで、『中田はそもそもお笑いをやっていない』という声も少なくありません。おもしろさに学歴やインテリは関係あるんでしょうか」(前出・芸能ライター)
とはいえ、こうして話題になっているので、目論みは成功したといえるが、お笑い芸人としては崖っぷちに追い込まれているように見えて仕方がない。
(本多圭/芸能ジャーナリスト)