東京・銀座の高級腕時計店が“仮面強盗”に襲われた事件で、仮面の1人が「まだ大丈夫だ。30秒はいける」と指示していたことが分かりました。現場での中心的な役割を担っていた可能性もあります。
映像を確認すると、容疑者が店を出る時に持っていたのは、2つのバッグ。この中に奪った腕時計を詰め込んで、逃走しました。
13分ほどカーチェイスを繰り広げた後、車を乗り捨て、全力疾走。この時、バッグは、1つしか持ち出していません。
立ち去った後には、白い仮面が3つ、転がっていました。このレンタカーを調べたところ、黒いボストンバッグが1つ出てきて、その中から被害品とみられる腕時計40本ほどが見つかっていたことが新たに分かりました。
近くの植え込みからも、30本ほどの腕時計が入ったバッグ1つが見つかっています。状況からすると、こちらのバッグは、車から持ち出したもののようです。
10日、盗まれた腕時計は全部で70本ほどだったことが確認され、数本を残して、ほぼ全てが回収されたことになります。被害総額は、約2億5000万円に上るとみられます。
盗品が流通するのを防ぐため、被害のあった銀座の店に並んでいた商品のリストが、全国各地の店に共有をされています。
高級時計販売店の責任者:「(Q.どこから送られてきた)取引先の古物を扱っている会社。古物市場は横のつながりがあり、さらに浸透していく。時間が命、こういう情報は」
リストを受け取って、まず気づいたのは…。
高級時計販売店の責任者:「価値のあるものと、あまり価値のないものが混ざっている。ポールニューマン愛用のデイトナは、1000~2000万円の価値がある」
それが3本もあるなか、1本数十万円のものもあったといいます。
逃走に使われたレンタカーのナンバープレートは、埼玉県川口市で盗まれたものだったことも、新たに判明。事件前日に、被害届が出されていたということです。
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