沖縄県の玉城デニー知事は2日、名護市辺野古沖で船2隻が転覆した事故で犠牲となった同志社国際高校2年、武石知華さんの父親がインターネット上で投げかけた公開質問について言及した。
- 名護市辺野古沖の事故で犠牲になった高校生の父親が、玉城デニー知事に対しインターネット上で公開質問を行った。
- 玉城知事は記者団の取材に対し、質問の内容について「見てはいないが、そういうお話があるとは聞いている」と述べた。
- 父親は平和教育における基地移設問題の取り上げ方や、プログラムの変遷について知事の見解をただしていた。
県庁で記者団の取材に応じた玉城知事は、質問について「見てはいないが、そういうようなお話がある、質問があるとは聞いている」と述べた。
犠牲となった武石知華さんの父親は5月末、自身のnoteを更新し、玉城知事に対して直接的な質問を投げかけていた。

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遺族によるnoteでの公開質問と知事の反応
父親が投げかけた質問は、「もし沖縄県が辺野古への基地移設問題を高校生向けの平和教育の題材とするならば、玉城デニー知事としては、どのような取り上げ方とコース設計を推奨するか」というものだった。
産経新聞の記者がこの質問文面を記者会見の場で読み上げ、改めて知事の見解を問う場面があった。
これに対し玉城知事は、「この内容がいいとか、この内容が良くないという表現は控えたい」と前置きした。
その上で、「幅広く子供たちが学び、考え、いろいろと話し合いをしながら、教育の本質的な部分をしっかりと自分たちで学ぶことができる、そういうプログラムを検討されるのが望ましい」と語った。
玉城知事を巡っては、同校の学習内容が政治的中立性を定めた教育基本法に違反するとした文部科学省の判断に対し、先月25日に「踏み込みすぎた」と批判していた。
その際、知事は「沖縄県における平和教育全般が偏向しているというようなことはない」との見解を示し、論争を呼んでいた。
公開質問を行った知華さんの父親は、noteの中で同校の沖縄研修旅行における過去の経緯に言及している。
平和教育の偏向批判とプログラムの変遷を巡る議論
かつて実施されていた沖縄県立普天間高校生徒との交流プログラムについて、文集に遺された「基地の近くで暮らす同世代から、挙げきれないほどのさまざまな意見を聞いた」という声を振り返った。
しかし、その後プログラムが縮小・廃止された経緯を踏まえ、「基地反対とは異なる視点を生徒に提供しない内容に変遷したことは確かだ」と鋭く指摘していた。
今回の知事の発言や遺族からの問いかけに対し、SNS上などでは知事の姿勢を問う厳しい意見や批判的な投稿が相次ぐなど、沖縄の平和教育や基地問題を巡る議論の行方に再び注目が集まっている。