経済学者で元内閣官房参与の高橋洋一氏の発言を発端として、国内における「ナフサ不足」をめぐる議論がインターネット上で激しい応酬を見せている。
- 高橋洋一氏がナフサ不足をめぐり、政府責任論を否定し各業者の調達力不足を指摘した
- 政府が個々の企業の在庫や納入先まで直接管理することは不可能であると説明した
- 市場全体では量が足りているとし、日頃の調達ルート確保の重要性を強調した
高橋氏は自身の見解として、現在のナフサ不足は政府の責任ではなく、各流通業者や企業の調達力の問題に起因すると強い口調で反論した。
同氏は、国家が個別の民間企業における在庫状況や細かな納入先まで管理・介入することは現実的に不可能であると説明している。

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「政府の責任ではない」高橋洋一氏が業者の調達力をバッサリ
その上で、調達がスムーズにいかない現状を他人のせいにするべきではないと厳しく批判し、日頃からの調達ルートの構築や対応を怠っていることが、こうした非常時に表面化するだけだと指摘した。
さらに高橋氏は、市場全体として物量が足りていれば、ある場所で不足が生じる一方で、別の場所では余剰が発生するという流通の偏在メカニズムについても言及した。
こうした一連の発言に対し、SNS上やメディアの反応を含めて「政府こそがこうした時に動くべきだ」といった批判や疑問の声が相次いで寄せられている。
あるユーザーは「政府ってこういう時に仕事しなきゃならない機関なんですけどね」と投稿し、不足の根本的な原因に対する政府の関与を求めた。
一方で、同氏の発言手法や経済認識を疑問視する声も少なくなく、「数字を理解できない高橋氏が…」といった冷ややかな意見や、前提となる全体量の把握を求める声が上がった。
また、ホルムズ海峡を通じたタンカーの航行確保など、政府による個別交渉の必要性を説き、物資不足を個別の企業の買い占めや目詰まりとする見方に異を唱える投稿も見受けられる。
他方で、実際にナフサ由来製品を販売する会社を経営する人物からは、高橋氏の主張に全面的に同調する声もあがっている。
業界関係者からの賛同とSNSでの激しい論争
この経営者は、卸売業者を通じて確認したところ、メーカー側は例年通りに生産・市場供給を行っているものの、一部の業者が過剰に在庫を抱えたことで市場で欠品が生じていると実態を明かした。
自社では例年通り3月のキャンペーンを活用して着実に在庫を確保していたとし、日頃の備えや調達方針の差が影響しているとの見方を示している。
米不足の時との比較を持ち出す慎重な意見や、政権との距離感を気にする声なども入り交じり、ナフサ供給のあり方をめぐる議論は収束の気配を見せていない。
民間企業の自助努力と、不安定な国際情勢下における国家の経済安全保障のバランスをどう取るべきか、今後の動向から目が離せない状況が続いている。