辺野古ダンプ警備員死亡事故、抗議女性が運転手&警備会社を提訴

沖縄県辺野古で発生した警備員死亡事故をめぐり、抗議活動に参加していた女性がトラック運転手や警備会社を相手取り損害賠償を求めて提訴しました。

ざっくりPOINT
女性が抗議活動中、トラックの前に飛び出して座り込みを行う
警備員が女性を助けようとしてトラックと女性の間に入り死亡
女性がトラック運転手と警備会社を相手取り損害賠償を提訴
報道の詳細

辺野古抗議中の警備員死亡事故、提訴に批判の声が広がる背景
今回の訴訟は、沖縄県名護市辺野古での抗議活動中に発生した死亡事故をめぐるものです。報道によると、現場で抗議活動をしていた女性がトラックの進行を妨げるように飛び出し座り込んだところ、これを止めようとした警備員が間に入り、巻き込まれて死亡しました。その後、この女性がトラック運転手や警備会社を相手に損害賠償を求めて提訴したことが明らかになりました。

ネット上ではこの提訴に対し、強い批判が集中しています。多くの投稿者は「事故を引き起こした側が訴えるのは理解できない」「警備員が命を落としたことを忘れているのではないか」と憤りを示しています。また「映像が残っている以上、責任の所在は明確」として、被告側の主張に疑問を呈する意見も多く見られます。

一方で、「現場の安全管理に不備があった可能性を検証すべき」とする慎重な意見も一部にありますが、全体としては「抗議活動が原因で尊い命が失われた」という認識が強く、提訴の是非に対して厳しい目が向けられています。

今回の出来事は、抗議活動と公共の安全との境界を改めて問い直すものとなりました。現場での行動が他者の生命を危険にさらす可能性がある以上、今後は活動の在り方や安全確保の徹底が一層求められると言えます。

警備員死亡の辺野古ダンプ事故、抗議女性が損賠提訴 運転手や警備会社などを相手取り

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議していた70代女性を制止した警備員の宇佐美芳和(よしかず)さん=当時(47)=が昨年6月、ダンプカーに巻き込まれ死亡した事故を巡り、事故で後遺障害を負った70代女性が8日、ダンプカーの運転手などを相手取り、約1500万円の損害賠償を求める訴訟を那覇地裁に提起した。被告にはダンプカーの所有会社や誘導の警備員が所属する警備会社も含まれる。

地裁前で取材に応じた女性の姉は「事故は(防衛省)沖縄防衛局による安全性を無視し工事を急がせた危険なダンプ2台出しによって起こったもの。亡くなられた警備員さんやダンプの運転手さんも国策の犠牲者だ」とする女性のメッセージを紹介した。

事故は昨年6月28日、土砂搬出港の桟橋前の路上(名護市安和)で発生。訴状では、運転手はダンプカーを進行させた際、女性や宇佐美さんに気づかず、前方注視義務や一旦停止義務を怠ったほか、誘導の警備員は女性や宇佐美さんを認識することができたのに、安全確認を怠り、ダンプカーに進行するよう指示したと主張している。

原告側は事故について、「現場の安全管理を顧みない、危険な車両運行指示に基づいて発生した」と指摘し、「背景には、沖縄防衛局による強引な工事推進方針があるといわなければならない」と訴えている。

https://www.sankei.com/article/20251008-PBYS5RATVZMQHIY5UTNOZSJXII/