「国同士の情勢が悪い時でも関係を保つことに意味がある」中国・南京市との関係改善を表明した広沢名古屋市長、日本保守党名古屋支部長を退任

日本保守党の百田尚樹代表は、8月6日に同党で人事異動を実施したことをポストで報告しました。

それに関連し、名古屋支部長を務めていた広沢一郎さんが退任しました。

百田代表は「2年近い間、ありがとうございました」と広沢さんのこれまでの尽力に感謝の意を表しました。

広沢さんの退任に関して、日本保守党からの正式なお知らせでは、本人から退任の申し出があったことを受けて、名古屋支部をいったん解散し再編するとしています。

新たな支部体制については、決まり次第公表される予定です。

一方、広沢一郎さんは名古屋市と中国・南京市との友好都市関係に関する見解をポストしており、両都市が戦争の歴史を乗り越えて築いてきた関係には大きな意義があるとの認識を示しています。

広沢さんは、戦後の姉妹都市制度が民間交流を通じた和解と平和を目指すものであり、特に戦争の被害を受けた都市同士が早期に友好関係を築いてきた経緯を踏まえ、名古屋と南京の関係も尊重すべきだと述べています。

また、日中関係が冷え込んだ時期にも両市は友好都市関係を解消せずに維持してきた歴史があり、その重要性を改めて強調しました。

河村たかし前市長の発言以降、中国側が公的な関係を一時中断した経緯にも触れ、市長交代を機に再び関係が動き出すことは自然な流れだとしています。

現在、中国では反日的な映画の公開が続くなど不穏な要素もありますが、広沢さんはそうした情勢下でも友好都市の意義を重視し、関係の維持に意味があるとの姿勢を示しました。

話題のポスト

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姉妹友好都市制度の成り立ちにおいては、先の大戦後、憎しみを和解させ平和を目指すには外交関係だけでなく都市同士の(主に民間による)交流を促進することが大事との考えがありました。
そうした考えから結果的に大戦の激戦地が早めに姉妹都市提携を結んでいます。
日本での第一号は長崎と米セントポールですが、その後、早い時期に広島と米ホノルルも姉妹都市提携を結んでおり、日本の両被爆地と真珠湾が含まれたのはそうした文脈によるものです。
名古屋市が南京と友好都市を結んだのも、日本軍に占領された古都南京と、日本屈指の軍需産業都市であり米軍による激しい爆撃を受けた名古屋が友好都市となることには意義があると先人達が考えたものと思います。
これらの経緯を踏まえると、姉妹都市都市とは余程のことが無い限りは関係は保つべきと考えます。実際教科書問題はじめ日中関係が悪化した時も双方から関係解消の動きはありませんでした。
河村前市長も南京と関係を悪化させる意図は当時全くなかったのですが、結果的に河村発言以来中国側が公的な関係を中断(友好都市自体は継続)し、市長が変わるまでは関係改善は難しいとされてきました。そしてこの度市長が交代したので再度動き出すというのは自然な流れだと思います。
確かに今は中国で反日映画が立て続けに公開されるなど不穏な情勢ですが、姉妹友好都市というのはそうした国同士の情勢が悪い時でも関係を保つことに意味があると考えます。

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