日枝久氏「フジに上納文化なんてありません」

フジサンケイグループ前代表の日枝久氏が、フジテレビを巡る批判や“悪玉論”に対して10時間にわたるインタビューで反論しました。

ざっくりPOINT
上納文化批判に真っ向から反論
人事介入疑惑への弁明
第三者委員会や内部対立にも言及
報道の詳細

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フジテレビの体質とメディアの信頼性
近年、テレビ業界では経営陣の体質やガバナンスが問われるケースが増えています。

特にフジテレビは、視聴率低迷や不祥事の連鎖により世間の注目を集めてきました。

今回のインタビューに登場した日枝久氏は、フジテレビを「楽しくなければテレビじゃない」というスローガンのもと大衆娯楽を牽引してきた人物ですが、近年はその影響力や企業文化が事件の遠因とされることも多くなっていました。

こうした報道に対して、本人が長時間の独占インタビューで反論したことは異例です。

近年、メディア自身の信頼性や透明性が問われる中、経営トップが直接語る姿勢は一定の意味を持ちます。

一方で、上納文化や人事権の問題に対して「相談を受けただけ」とする主張が、視聴者や業界内でどこまで受け入れられるかは今後の議論の焦点となるでしょう。

信頼回復には、過去の責任を明確にするだけでなく、再発防止の仕組みをどれだけ実効的に整えるかが問われています。

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「冗談じゃない、フジに上納文化なんてありません」日枝久氏が“悪玉論”に反論した 10時間インタビューで語った驚愕の内容

「フジテレビを経営してきた一人としてお詫びし、反省しなければならない点も少なくありません。ただし、これまで事実でないことも数多く伝わっており、それは会社にとってマイナスだと感じています。やはり、どこかで事実を話そうと考えてきました」

【画像】作家・遠藤周作の長男で、フジテレビ副会長だった遠藤龍之介氏

 そう口を開いたのは、フジサンケイグループ前代表の日枝久氏(87)。 ノンフィクション作家・森功氏によるインタビュー に、合計10時間にわたって答えた。中居正広氏による性暴力事件が報じられて以降、世間から厳しい批判を浴びせられてきた日枝氏が、メディアの取材に応じるのは初めてのことだ。

「フジに上納文化なんてありません」と一蹴
 今年に入り、メディアを騒がせてきた「日枝=悪玉論」。日枝氏がフジに長く君臨したことで悪しき企業風土が生まれ、事件の遠因となったとの論調である。なかでも、見た目の良い女性社員が、社長を務めた港浩一氏を囲む「港会」をはじめ、フジテレビには上納文化があると指摘された。森氏がそこに切り込むと、日枝氏は「冗談じゃない、フジに上納文化なんてありません」と一蹴する。

「上納と懇親はまったく違います。上納は自分の体を捧げるわけでしょう。それはテレビの楽しい文化とは異なります。僕のつくった『楽しくなければテレビじゃない』の延長が、上納の企業風土になったというけれど、その批判は絶対に許せません」

「社長や会長の人事に関して、あくまで相談役」
 他方、長年にわたり日枝氏が人事権を掌握し、“独裁体制”を敷いてきたことへの批判も根強い。2017年に代表取締役を退任した後、相談役についてからも会長や社長の人事を決めてきた、と第三者委員会の報告書に記されている。日枝氏はこれについても反論する。

「僕は社長や会長の人事に関して、相談を受けてきました。だから僕にも責任はありますし、そこから逃げようとは思いません。しかし、それはあくまで相談役としての立場でそうするのであり、決めるのは社長であり、会長です。人事の影響力を行使したのとは違うでしょう」

 ほかにも日枝氏は、第三者委員会の聴取の様子や、遠藤龍之介元副会長から取締役相談役の退任を迫られた際に遠藤氏が切り出した驚愕の提案、そして遠藤氏がフジの局長会で物議をかもした“爆弾発言”についても明かしている。

「 日枝久フジサンケイグループ前代表 独占告白10時間 」は、8月8日発売の「文藝春秋」9月号に掲載される。なお、月刊文藝春秋のウェブメディア「 文藝春秋PLUS 」では先行公開中だ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5d410a779769c5124d53700e052106768eb6686b

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