日本維新の会から比例代表で立候補した評論家の石平氏が参院選で初当選し、誹謗中傷に屈せず信念を訴えた選挙戦が支持を集めました。
ざっくりPOINT
石平氏、比例で初当選
中国出身、元中国共産党員
憲法改正や対中強硬姿勢を主張
報道の詳細
石平さんが石平さんであり続けようとするならば、
遠からず橋下と衝突することになるでしょう。
その時に、石平さんの覚悟を拝見させて頂こうと思います。— ばとめんばー (@HGGByGXPXV9FYX1) July 20, 2025
保守系論客の政界進出とその意味
石平氏の当選は、保守系言論人の政界進出が本格化する一例といえます。
近年、SNSやネットメディアで影響力を持つ評論家や活動家の一部が政界に進出し、固定支持層を背景に議席を獲得するケースが増えています。
石平氏は天安門事件を契機に中国共産党から決別し、日本への帰化後も一貫して対中批判を展開してきました。
そうした立場が、日本の保守層に受け入れられ、維新の「改革」と「保守」の両輪を掲げる戦略にも合致しました。
特に中国との緊張が続く今、彼のような立場の人物の国政進出は、外交政策や安全保障論議に新たな影響を与える可能性があります。
維新の多様化と保守色の強化
維新の会はこれまで、大阪を中心に地方改革路線を掲げる政党というイメージが強くありましたが、近年では国政での保守色も打ち出し始めています。
今回の石平氏擁立と当選はその一環といえるでしょう。
彼の主張には、憲法改正や移民政策の見直しといった、保守層が重視する政策が含まれており、維新がより広範な保守層の支持を狙っていることがうかがえます。
ただし、一方で多様な有権者をどこまで取り込めるかは課題です。
今後、維新がどのように石平氏を活用し、党としての立ち位置を明確にしていくのかが注目されます。
議会内外での発信力が問われることになるでしょう。
20日に投開票された参院選で、日本維新の会が比例代表に擁立した新人で中国出身の評論家、石平氏(63)の当選が21日、確実となった。立候補を巡って受けた誹謗中傷にも「屈しない」として臨んだ選挙戦だった。
石平氏は1962年、中国・四川省生まれ。天安門事件(89年)をきっかけに中国と精神的に決別し、2007年に日本国籍を取得した。
選挙戦では「日本を守るため」として、憲法改正や対中外交見直し、帰化制度の厳格化、移民の大量流入阻止などを訴えた。
今年2月に一度、維新から出馬を表明したが自身への誹謗中傷などを理由に取り下げ。その後「誹謗に屈してはならないと思った」として出馬に踏み切った。
https://www.sankei.com/article/20250721-7GPHPSQK5VBSBMWQRB45PTDUDA/?outputType=theme_election2025