トランプ大統領「台湾侵攻なら北京を爆撃する」

アメリカのCNNが、トランプ大統領が昨年の私的会合で、台湾侵攻があれば「北京を爆撃する」と語っていたと報じ、注目を集めています。

ざっくりPOINT
米中関係の緊張が再び高まる可能性
台湾有事を巡る発言が国際社会に波紋
トランプ政権の対中姿勢に改めて注目

 【ワシントン共同】米CNNテレビは8日、トランプ大統領が就任前の昨年、献金者らとの私的な会合で、中国の習近平国家主席に台湾を侵攻すれば、北京を爆撃すると伝えたことがあると語っていたと報じた。

https://www.47news.jp/12833973.html

台湾有事をめぐる米国の軍事戦略
台湾情勢は現在、東アジアにおける最も敏感な地政学リスクの1つとなっています。

アメリカは「台湾関係法」に基づき、台湾への防衛支援を継続してきました。

近年の米中間の軍事演習や経済制裁の応酬により、台湾海峡は一触即発の状態です。

トランプ大統領の発言が事実であれば、従来の「戦略的曖昧さ」からの逸脱とも受け取られかねず、中国側の反発や緊張激化を招く可能性もあります。

軍事的威嚇による抑止は米国の伝統的戦術ですが、それが対話の道を狭める恐れも否定できません。

発言の重みと米中の行方
トランプ大統領の発言は、私的な場であったとしても、核保有国同士の関係に重大な影響を及ぼす可能性があります。

米中は現在、経済や技術、軍事の面で対立を深めつつも、協調の余地も模索しています。

台湾問題はその核心にあり、どちらかが実力行使に出れば、国際社会を巻き込んだ重大な紛争につながりかねません。

特に、日本や韓国を含む同盟国にとっては、安全保障の根幹を揺るがす事態となります。

今後、トランプ大統領の発言が外交や安全保障政策にどう影響するか、国際社会の注視が続くことになるでしょう。