【話題】『過去イチ立派に育ってました! マリファナが( ; ゚Д゚)(パシャリ)』

ヤギ兄@青森にんにく兼業農家さんがXに投稿した一件が大きな話題を呼んでいます。

投稿には「過去イチ立派に育ってました!マリファナが( ; ゚Д゚)」というコメントと共に、畑の隅で育っていた大麻草の写真が掲載されました。

場所は青森県八戸市とされ、投稿は瞬く間に126万件以上の閲覧数を記録し、多くの反応を集めています。

返信欄では「外で焼くと、風に乗って周囲の人が幻覚症状を起こして大変なことになる」との警告や、「バターで煮詰めて無害化してから捨てて」といった助言が寄せられ、ヤギ兄さんも「かしこまりました」と冷静に返答。

また「実はそこらじゅうに生えてます」と述べ、地元では珍しくない事例であることも示唆しました。

さらにテレビの報道映像を引用し、自生する大麻が複数箇所で確認されていることにも触れています。

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野生化した大麻とその対策状況
日本国内では、大麻取締法により栽培・所持が厳しく規制されていますが、東北地方や北海道などでは戦前の麻栽培の名残で、野生化した大麻が今も各地に自生しています。

特に青森、岩手、北海道などでは、国や自治体が毎年夏に「自生大麻除去作業」を実施し、厚生労働省や県職員らが鎌を持って山中や畑に入り、除草活動を行っています。

今回話題になった投稿も、こうした自生大麻の一例である可能性が高く、決して珍しい事例ではありません。

ただし、成分濃度によっては違法な薬理作用を持つ場合もあるため、見つけた場合は個人で処理せず、速やかに関係当局に通報することが求められます。

また、野焼きや放置によって近隣住民に影響が及ぶおそれもあるため、慎重な対応が必要です

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地域と法制度のギャップが浮き彫りに
今回の投稿は、一般人が偶然自生大麻を発見し、その驚きを共有したものでしたが、裏には日本各地に今なお存在する「戦前の産業の名残」という歴史的背景が横たわっています。

過去に麻は繊維や縄、麻袋などに使われており、農家が栽培していた事実があります。

戦後、法規制によって急速に廃止されたものの、根絶されずに野生化して現在に至っている状況です。

とはいえ、現行法では栽培・所持が厳罰の対象となるため、知らずに自生大麻を放置していた場合でも、最悪の場合は法的責任を問われる可能性があります。

今回のようにSNSで公表する行為は話題性がある一方で、リスクも伴います。

地方の農業地帯や山間部に残るこうした“自然の遺産”をどう扱っていくか、行政と地域社会が協力してルール整備を進める必要があるといえるでしょう。