ドナルド・トランプ氏(41)「日本という国はもしアメリカがいなければ24時間以内にこの世から消滅するような国」

SNS上で、現在のアメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプ氏が41歳だった1987年のインタビュー映像が再注目を集めています。

この映像はCNNの番組に出演した際のもので、当時は実業家として知られていたトランプ氏が、外交政策やアメリカの国際的立場について持論を語っています。

インタビューでは、トランプ氏が「アメリカは世界の国々に利用されている」とする主張を展開。

日本をはじめとした同盟国が、アメリカの軍事的支援によって平和と繁栄を享受している一方で、見返りをほとんど支払っていないと批判しました。

具体的には、「ペルシャ湾でアメリカの軍人が命をかけてタンカーを守っているのに、そのタンカーは日本に向かっている」と述べ、支援の公平性を訴えました。

この動画がX上でシェアされると、トランプ氏の一貫した外交姿勢に注目が集まり、「この時から考えは変わっていない」「今の政策の根本が見える」といったポストが多数見られました。

実際、トランプ氏は政界進出前から外交や経済に対する強い問題意識を持っていたことが、この映像から浮き彫りになっています。

詳細は動画

若きトランプ氏が語った「同盟国の負担分担」論
1987年当時、トランプ氏は政界には関与していない民間の実業家でしたが、このCNNインタビューでは外交や軍事、経済に対する強い関心と分析力を示していました。

特に注目されたのは「アメリカが防衛しているのに、同盟国は対価を払っていない」という主張で、これは後に大統領として「同盟国にもっと費用を負担させるべきだ」とする政策の原点ともいえる内容です。

当時の日本は高度経済成長のピークを迎えており、貿易黒字を背景にアメリカとの経済摩擦が激しくなっていました。

そんな中で、日本がアメリカの軍事的な保護に依存している一方で、十分な負担をしていないとする見方は一部の政治家や識者の間でも存在していました。

トランプ氏の発言は、そのような流れの中で現れたものといえます。

また、トランプ氏はクウェートの石油大臣に言及し、「我々が守っている国々の指導者は、アメリカに感謝するどころか嘲笑している」とまで断言。

このような強硬な発言は当時としては異例であり、政界進出を匂わせるようなインパクトを視聴者に与えました。

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政界進出前から一貫していた「アメリカ第一主義」
この1987年のインタビュー映像は、ドナルド・トランプ氏が政界に足を踏み入れる30年近く前の姿を記録した貴重な資料です。

しかし、内容を見る限り、現在の「アメリカ第一主義」と通じる要素が随所に見られます。

これは偶然ではなく、トランプ氏の中で長年醸成されてきた考えであることが改めて明らかになりました。

日本や湾岸諸国に対して、「守っているのだから見返りを求めるべき」という主張は、後にNATOや韓国、ドイツなどに対しても同様に展開され、同盟関係の再定義を促す発言や政策につながっていきます。

このインタビューは、その思想が既に40代前半で形成されていたことを示す象徴的な瞬間といえるでしょう。

X上での反応からも、彼の政治姿勢がブレていないことに驚きの声が多く寄せられています。

「昔の映像を見ても今と変わらない」「本質はずっと同じ」といった意見は、トランプ氏が一過性のポピュリストではなく、長期的視点でアメリカの在り方を考えていた人物であることを再認識させるものでした。