立憲民主党の辻元清美参院議員は16日、東京都内で開催された「民主主義ユースフェスティバル2026」のパネルディスカッションに参加した。「SNSと選挙」をテーマにした議論の中で、約20年前からSNSによる虚偽情報や誹謗中傷に直面してきた苦難を赤裸々に語った。
辻元氏は「今ほど、選挙がSNSとかで左右される前からやられている」と振り返り、長年にわたってネット上の攻撃の標的になってきたと指摘した。その上で、自身に向けられるデマの規模について驚きの統計結果を明かした。
「ヒラリー・クリントンのレベル」と語ったSNSデマ被害の実態
「あまりにもSNSでデマを流されるから、それについて研究している人に相談したら、統計があって、『辻元さん以上に(デマを)流されている人が世界で1人だけいます。それはヒラリー・クリントンです』と言われた」と語り、米国の大物政治家と比較されるほどの異常な状況だったと打ち明けた。
- 立憲民主党の辻元清美参院議員が16日のイベントで、約20年前からSNSによるデマや誹謗中傷に悩まされてきたと明かした
- 統計研究者から「世界であなた以上にデマを流されているのはヒラリー・クリントンだけ」と言われたと語った
- 街頭演説での妨害や事務所への侵入といったリアルな被害にも言及し、SNS規制の必要性を訴えた
ネット上の誹謗中傷にとどまらず、実害に発展している深刻さも強調された。辻元氏は「ものすごく傷つくし、SNSの中のデマで、私の場合はリアルな被害に2回遭っている」と強い危機感を示した。

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具体的な被害として、街頭演説中にマイクを奪われ「売国奴」などと罵声を浴びせられた経験を挙げた。さらに、事務所が襲撃された事件についても言及した。
「うちの事務所が襲われて壁に穴をあけて夜中に不審者が入り、名簿を取ろうとした」と当時を回想。犯人の動機について「辻元に危害を加えるチャンスがなかったから、名簿を取って支持者に危害を加えようとした」と危険な手口を明かした。
警察によって犯人は検挙されたものの、「これも聴いたら、SNS上のことを信じてのことだった」と供述内容を明かし、「リアル(な被害)にも発展する。こういうことが世界中で起きている」と警鐘を鳴らした。
こうした状況を踏まえ、辻元氏は民主主義と表現の自由のバランスに言及。「民主主義とSNSということで、表現の自由との関係があり難しいが、一定の規制をかけないといけないのではないか」と法規制の検討が必要だとの考えを示した。
リアルな被害への発展と、選挙におけるSNS規制の議論
さらに、近年の選挙戦の傾向として「選挙中に第三者がショート動画でお金もうけをしている人たちが相当出ている。これは選挙をゆがめるのではないか」と指摘した。
外国勢力による干渉の問題にも触れ、「最近では外国の干渉というものも入ってきている」と警鐘を鳴らした。
その上で、SNSやインターネット上の情報発信への対応について「これは世界中で一定の規制をかける。そのかけ方が難しいが、どうしたらいいかという議論が始まっているし、(日本の)国会でも各党の代表者が出て議論が始まっている」と訴え、国内外で進むルール作りの行方に注目が集まっている。