【スパイ疑惑】トランプ政権、中国共産党と関係のある中国人女性と恋愛関係になった国務省職員を解雇

アメリカのトランプ政権は、中国共産党と関係のある中国人女性と恋愛関係を持ちながら、それを隠していた国務省職員を解雇したと発表しました。

ざっくりPOINT
国務省が中国共産党とつながる中国人女性との交際を隠していた職員を解雇。
職員が中国人パートナーの父親を中国共産党員と証言。
トランプ大統領が署名した大統領令に基づく初の解雇事例。
報道の詳細

トランプ政権、中国人女性と恋愛関係になった国務省職員を解雇

AFP=時事】米国のドナルド・トランプ政権は8日、中国共産党とつながりのある中国人女性と恋愛関係になった国務省職員を解雇したと発表した。

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国務省のトミー・ピゴット報道官は、「国務省は、中国共産党とのつながりが知られている中国人と恋愛関係にあることを隠していたことを認めた外務職員局の職員を正式に解雇した」と述べた。

国務省によると、解雇された職員はカメラの前で、パートナーの中国人女性が「スパイだったかもしれない」と述べたが、スパイ活動の証拠があるかどうかには言及しなかった。

解雇された職員は、パートナーの父親が「正真正銘の中国共産党員」だとも語ったという。

人口が10億人を超える中国で、中国共産党はビジネスから教育に至るまで生活のあらゆる場面に浸透しており、多くの一般国民がイデオロギーだけでなく、実務上の理由から中国共産党との関係を維持している。

国務省によると、これはトランプ氏が就任直後に署名した大統領令に基づく初の解雇事例だという。トランプ氏はその大統領令で、連邦政府の全職員に対し「大統領の政策を忠実に実施する」よう命じていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/971caaa2d73e20f10fda699f0bb421169990f091
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米中関係の緊張と国家安全保障を巡る新たな警戒感
今回の解雇は、アメリカ国内で高まる対中警戒の象徴的な出来事といえます。トランプ大統領は政権発足後、連邦政府職員に対し「大統領の政策を忠実に実行する」ことを義務づける大統領令に署名しており、その規定に基づく初の解雇として注目されています。米国務省は国家安全保障上のリスクを最重要視しており、外国勢力との私的な関係が機密漏洩につながる可能性を厳しく監視しています。

特に中国共産党は国家と党の境界が曖昧であり、ビジネスや教育など社会のあらゆる分野に影響力を持っています。そのため、中国人との個人的な関係がスパイ活動や情報操作の温床になりうると警戒されています。実際、米国では過去数年、政府関係者や研究者が中国との接触を理由に捜査対象となる事例が増えています。

また、今年に入り米国務省は中国駐在の職員に対し、中国人との恋愛関係を禁止するという異例の措置を発表しました。これは冷戦時代を彷彿とさせる強硬な対応であり、米中間の信頼関係が極めて低下していることを示しています。トランプ政権は「国家安全保障に関わるあらゆる脅威には妥協しない」との姿勢を明確にしており、今後も中国関連の人事・情報管理体制を一層厳格化していくとみられます。