政治界でのセクハラ、野田聖子氏「私、すごかったよ…」、 辻元清美氏「私はなかった」

野田聖子さんと辻元清美さんが、政治の現場で直面したセクハラや票ハラ、育児との両立など女性議員が直面する困難を語りました。

ざっくりPOINT
野田聖子さんが26歳で岐阜県議に就任後、日常的なセクハラに直面
辻元清美さんが女性候補者への票ハラスメントの実態を指摘
野田聖子さんが与党時代に出産し「子どもを産むと選挙に落ちる」と言われた経験を語る
報道の詳細
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女性議員に求められる「非現実的な適応力」
日本の政治において、女性議員が直面するハラスメントや制度的不平等は根深い問題です。

セクシャル・ハラスメントや票ハラスメントといった行為は、民主主義の根幹である公正な選挙や政治活動を阻害します。

欧米諸国では議会におけるジェンダー平等を進めるため、議席の一定数を女性に割り当てるクオータ制の導入が広がっていますが、日本では依然として議員に占める女性の割合が少なく、制度的な改革も進んでいません。

また、育児と議員活動の両立を支援する制度も整っておらず、女性議員が出産・育児を理由にキャリアに不利な影響を受けるケースが多いのが現状です。

このような環境では、優秀な人材であっても政治の世界に参入すること自体を諦めてしまうリスクが高まります。

女性議員が個人の努力だけでこうした課題を乗り越えるのは限界があり、政党や議会全体が包括的な制度改革に取り組むことが急務です。

政治の現場をより公平で開かれた場所にするためには、セクハラ対策の強化、育児支援制度の整備、票ハラスメントに対する厳正な対処など、具体的な措置が求められています。

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「パンツを見せろ」「子どもを産むと選挙に落ちる」野田聖子が受けた信じられないセクハラの数々

「パンツを見せろ」「触られるのが当たり前」――超男性社会である政治の世界で、30年以上に渡り女性議員として戦い続けてきた野田聖子と辻元清美。2人が直面してきたのは、セクハラ、票ハラ、育児との両立の問題など、女性ゆえに突きつけられる理不尽の数々だ。政治の現場に今なお続くハラスメントの実態について、2人が語り合う。※本稿は、野田聖子、辻元清美『女性議員は「変な女」なのか 私たちの議員生活30年』の一部を抜粋・編集したものです。

セクハラを乗り越えないと
議員になれない
「パンツを見せろ」「子どもを産むと選挙に落ちる」野田聖子が受けた信じられないセクハラの数々
Photo:野口博(フラワーズ)
辻元清美(以下、辻元) 地方議会議員に立候補したいっていう人が、途中で取りやめることもあるんですよね。その大きな理由のひとつが、残念ながらセクハラ(セクシャル・ハラスメント)

https://diamond.jp/articles/-/370754