参院選比例代表で日本保守党の百田尚樹代表が初当選し、政界に本格進出しました。
ざっくりPOINT
百田氏が日本保守党から初当選
小説『永遠の0』で一躍脚光を浴びた経歴
北村晴男氏に続き党として2人目の当選
20日投開票された参院選の比例代表で、日本保守党の百田尚樹代表の当選が21日決まった。同党の参院選の当選者は弁護士の北村晴男氏に続いて2人目。
【写真】北村晴男氏と握手する日本保守党の百田尚樹代表
百田氏はテレビの放送作家として「探偵!ナイトスクープ」などの番組構成を手掛けた。平成18年、50歳の時に先の大戦の特攻隊員を主人公にした「永遠の0」で小説家デビュー。石油元売り大手の出光興産創業者をモデルにした「海賊とよばれた男」で第10回本屋大賞を受賞した。
令和5年10月に、ジャーナリストの有本香氏らとともに日本保守党を設立。昨秋の衆院選では3議席を獲得した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/426804e5923f46c52a4501375b8f05de45f427ce
新興右派政党の拡大と世論の変化
日本保守党の百田尚樹氏の当選は、新興保守系政党の存在感が確実に高まっていることを示しています。
2023年に結党されたばかりの同党は、既存政党への不信感や保守層の不満を背景に支持を拡大。
SNSを活用した情報発信や、既成政治に対する痛烈な批判が若年層や無党派層の一部に響いています。
特に百田氏は知名度が高く、放送作家や小説家としてのキャリアがメディアへの露出とも相まって強みとなっています。
こうした異色の候補が支持を集める背景には、政策以上に「変化を求める」有権者の心理があるとも言えるでしょう。
今後、保守系再編の一角を担う可能性も出てきています。
有本さんと3議席取ってほしかったなあ
— シメジ (@shimeji24075817) July 21, 2025
百田氏の影響力と今後の注目点
百田尚樹氏の国政進出は、単なる個人の当選にとどまらず、保守系言論人による政治的影響力の象徴とも言えます。
特に保守的な歴史観や国防論を重視する層において、百田氏は一貫して強い発信を行っており、その言論活動が議席という具体的な形に結実しました。
ただし、政治の現場は著述や放送とは異なる実務が求められ、議会での発言や行動が今後の評価を大きく左右します。
政党としての運営も含め、同党が一過性のムーブメントに終わるのか、あるいは新たな保守勢力として定着するのか、百田氏の動向は引き続き注目されるでしょう。