埼玉県越谷市「しらこばと水上公園」のプールで行われる予定だった水着撮影会「近代麻雀水着祭2023」が開催直前に急遽中止となった問題。
「埼玉県公園緑地協会など会場側が、過去に許可条件違反があったことを理由に主催者側に中止を申し入れ、6月9日に主催者側が中止を発表。撮影会に参加予定だったグラビアアイドルらが中止に疑問を呈すなど物議を醸すことに。その後11日に埼玉県の大野元裕知事はTwitterで、過去に違反がなかった団体への中止要請撤回を求める指示を出したことを明らかにしています」(全国紙記者)
連日メディアで取り上げられるなど今も波紋を広げているなか、思わぬ形で注目を集めている人物が、吉岡里帆(30)だ。
もともと俳優としてブレイクする前は、雑誌などで水着姿も披露していた吉岡。今回の騒動で水着姿を人前で披露する撮影会の存在意義を問う声もあがるなか、SNS上では’17年10月、ウェブサイト「She is」で吉岡がミュージシャンの吉澤嘉代子(33)と対談した際の以下発言が拡散されているのだ。
《あの時間もある種、文字通り切り売りの時間だったんです。だって私は水着姿なんて絶対出したくなかったし、両親からも、「本当に結婚するような人にしか見せちゃだめ」という教育を受けてきたから。それを、全国区の、ワンコインで買える週刊誌で披露して、1週間後には廃棄処分されて。こんなに脱いでも、翌週には別の女の子のことを見るんだろうなと思うと、自分のその「旬すぎる時間」みたいなものがすごく辛かったです》
人前で水着になることや、水着姿が消費されることに対して抵抗があったという吉岡の発言について、ネットでは吉岡に同情するような声がこう上がっている。
《グラビアやらないとその先の夢がないところ、人身売買的な闇を感じるし、もう時代にも合わないからやめてほしい》
《だがそれで認知され、夢を掴んだ… 世の中はなんと世知辛いことか…》
《まず売れるために脱がないといけないのが闇だわ》
■「グラビアは本当にやってよかった」
確かにここだけを読むと、吉岡はグラビア仕事に対して消極的だったと捉えられそうだ。しかし「She is」での吉岡の発言には続きがある。
《脱ぐことに意味があると思っていました。嫌なんだけど、自分の夢をつかむために、それをやってほしいと求めてくれる人がいる以上、その人たちに応えるのが私の生き方だということに抗えなかったんです》
《人に染まるんじゃなくて自分の色に染めたいような人間だったら、グラビアはやっていなかった。でも、誰かに染められたい以上は、これもやらなければと思ったんです。だから、自分で選んだという自信はあります》
《今となっては、グラビアは本当にやってよかったです》
つまり、吉岡はグラビアに対する抵抗はあったものの自らの意思を持ってグラビア仕事に取り組んだ結果、「やってよかった」と今では思っているようだ。「私は水着姿なんて絶対出したくなかった」という箇所と、文章全体を鑑みると発言の趣旨は大きく異なっている。
■「グラビアの話、なんかどんどん違う方に話が拡散してて……」吉岡の困惑
実は過去にも、この「私は水着姿なんて絶対出したくなかった」という発言が切り取られた上で、ネットで波紋を呼んでいた。’18年1月、「文春オンライン」にアップされたインタビューでも吉岡は《グラビアの話、なんかどんどん違う方に話が拡散してて、すごく困ってるんです。全然言いたいことと世間で書かれてることが違っていて》と前置きした上で、《グラビアの仕事をさせていただいたことは今でも感謝してるし、あの時間がなかったら今の自分はない。そのぐらい、やってよかった仕事だと、胸を張って言えます!》と明かしている。
吉岡にとって、いまやグラビア仕事は糧と言えそうだ。