「犯人にも人権あるぞ」 銀座時計強盗「逮捕の瞬間」動画、顔面タトゥーラッパーが異論「目を覚ませ日本」

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ラッパーの金城行虎さんが2023年5月9日、東京・銀座の高級腕時計店で起きた強盗事件をめぐり、SNSで拡散した犯人逮捕の瞬間を収めた動画について「強盗は良くない事だが、犯人も人権は有るぞ」などとツイッターで持論をつづった。 行虎さんは額右側に「69」のタトゥーを入れていることでも知られる。 「やった方が悪いとか言う奴いるけど、自分に置き換えてくれ」 銀座の高級腕時計店で8日に起きた強盗事件。複数メディアの報道によると、男4人が東京・港区のマンションに侵入した建造物侵入の疑いで現行犯逮捕された。4人はいずれも16~19歳だったという。 SNS上では「強盗犯の1人逮捕の瞬間」として、男がマンション付近で警官に捕らえられる様子を撮影した動画が拡散していた。 行虎さんは9日のツイッターで、拡散された動画を添え、「これTikTokで流れてきたが」と切り出した。動画では、警官に抑えられた男が「痛いです」「やめてください」などと言って抵抗していた。 行虎さんは「確かに強盗は良くない事だが、犯人も人権は有るぞ」と持論。「こう言う投稿をすれば恐らく、やった方が悪いとか言う奴いるけど、自分に置き換えてくれ。集団が同じ考えだとそれが正解に見えるみたいだが実際そんな事は無いぞ。目を覚ませ日本」と訴えた。 ユーザーから「さすがにこれは同情できない」とコメントが届くと、行虎さんは「同情狙ってねぇよ」と応えている。 一部メディアが行虎さんの投稿内容を報じると、行虎さんは「賛否両論あるだろうが、俺は本当にそう思った。皆んながそうだから同じ意見とかダサい事すんなよ。俺は俺のまま生きるぜ」と反応した。

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赤木雅子さん控訴審手続き 裁判所に響いた「そんなこと言わないでよ!」の悲痛な叫び

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【森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記】 粛々と進む裁判の手続き中、突如室内に響いた悲痛な叫び。財務省の公文書改ざんで命を絶った赤木俊夫さんの妻、赤木雅子さんが、佐川宣寿元財務省理財局長を相手にした裁判だ。1審は訴えを退け、現在は控訴審の法廷を開く前の協議が行われている。 焦点は、国家公務員の職務上の行為については国が責任を負い、公務員個人に賠償を求められないという最高裁判例だ。1審はこの判例に沿って判断したが、赤木さん側は「改ざんという違法行為をさせた佐川氏にこの判例を適用すべきではない」と訴えている。この主張を裏付ける学者の意見書を誰に依頼するかが課題だった。 8日、大阪高裁で行われた非公開の協議で赤木さん側は、神戸大学の阿部泰隆名誉教授に意見書を依頼することを明らかにした。6月末までに完成させ裁判所に提出するという。 ■佐川氏側が「再就職したいから急げ」 これを受け裁判官は佐川氏の代理人に意見を求めた。佐川氏側はいずれもリモートでモニター越しでの参加だ。佐川氏側はまず、意見書の提出を早めて1カ月ほど前倒しするよう求めた。その理由は……、 「この裁判が続いているので(佐川氏は)退職してから就職活動ができない状態です。裁判が長引くのが非常にダメージです」 佐川氏が退職後天下りしていないことを初めて明言した。再就職したいから裁判を早く終わらせたいという考えが透けて見える。そのためさらに……。 「(意見書を依頼する)阿部先生は名誉教授ということで能力も高いと思いますので急いでいただいて」 ここでたまりかねたように赤木さんがモニターの佐川氏代理人に叫んだ。 「そんなこと言わないでよ! 私の夫は亡くなっているんですよ!」 夫はもう再就職できないのに、自分の再就職の都合で意見書を早めさせようとする佐川氏の代理人に感情を抑えきれなくなった。その後は机に突っ伏してずっと泣いていたという。裁判官は佐川氏側の前倒しの求めを受け入れず、意見書は当初の通り6月末までに提出されることになった。 協議が終わってしばらくして、少し気持ちが落ち着いた赤木さんは次のように話している。 「佐川さんは裁判に一度も出てきませんし証言しようともしません。裁判を長引かせているのは裁判から逃げている佐川さん自身だと思います」 1審敗訴で裁判継続に迷いも生じていたが、今回の発言で再びやる気が湧いてきたという。少なくとも佐川氏にダメージになっていることははっきりした。 (相澤冬樹/ジャーナリスト・元NHK記者)

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