石川ひとみ 運命の「まちぶせ」 歌手引退も考えていた「決心をしていた私の前に、この曲が…」

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歌手の石川ひとみ(63)が、11日放送のBSフジ「霜降り明星のゴールデン☆80’S」(火曜後10・00)にゲスト出演し、大ヒット曲「まちぶせ」にまつわる裏話を披露した。

 松任谷由実(当時荒井由実)が作詞、作曲し、三木聖子が歌った同曲を、1981年に石川がカバー。好きだった男性と、ライバルの女性のデートシーンを目撃してしまいながら、恋をあきらめない女性の切なさを歌った楽曲はロングヒットし、同年のNHK紅白歌合戦に出場。アイドル歌手として大きな存在感を示した。

 歌手デビュー4年目。実は、歌手として葛藤を抱えていた中でのリリースだったという。「3曲目、4曲目ときた中で、私自身あれ?っと。レギュラー(番組)とかはやらせていただいていたんですけど、歌となると、憧れていた歌手の姿というイメージしていた感覚と違ってきていて。“あれ?このままの状態で大きな結果も出てなくて、このままの状態でこの先歩いていくのもどうなのかな?”って」。さらに、「次の曲でちょうど4年目ですし、1回歌の世界に区切りを付けて、自分の人生まだこれからあるので、見つめ直してみようと思っていたんです」と、歌手に区切りをつけることも考えていたという。

 
 そんな石川にとって、「まちぶせ」との出合いは運命だった。「そんな重い決心をしていた私の前に、この曲が…」。次のシングル候補虚構の一つに、「まちぶせ」がリストアップされていたという。「ぱっと見せられた時に、“この曲、私知ってます。歌詞なんて見なくても歌えますし、大好きです”って会社の人に言ったんですね」。実は、名古屋で事務所の音楽学校に通っていた5年前、課題曲として出されていたのが、この曲だったという。

 「ユーミンさんの詞の世界も、私の経験したこととホントにそっくりなんですよ。おこがましいですけど、女の子のナイーブなところ、でも勝ち気なところとか、奥深い女の子の気持ちを歌に作り上げて下さったと。どっか通じて気持ちも通じてるのかな」と思うほど、石川にとっては縁を感じる曲だった。

 「最後なんで、この曲を最後にするなら、私は絶対、後悔はないと」と石川。さらに「最後だから、どんだけわがまま言ってもいいかなと思って、“私はこの『まちぶせ』が歌いたいです。この曲しか嫌です”みたいな」と、熱い思いをアピールしたという。願いはかない、「まちぶせ」は石川の代表曲に。「5年後に私の目の前にあの曲をシングルとして出すなんて、私の目の前に来るなんて、思いも寄らなかったですね」と、不思議な運命に思いをめぐらせていた。

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