元テニスプレーヤーの沢松奈生子さんが9日、日本テレビ系「news every.」に出演し、全仏オープンの混合ダブルスでティム・プッツ(ドイツ)とのペアで優勝した加藤未唯(ザイマックス)を称賛。優勝の陰に大会側の温情もあったと解説した。
加藤は女子ダブルスで、コートに落ちていたボールを返球した時に、ボールがボールガールを直撃。危険行為として失格となっていた。沢松氏は加藤の失格については「選手であれば同じ意見だと思うんですけど、これで失格は厳しすぎる」とコメント。「狙ったわけでもないのに失格になってしまうことがあるんだということを、すべての選手がビックリしたと思います」と他の選手にも大きな衝撃があったと推測した。
キャスターの藤井貴彦アナウンサーは「(相手の)選手の抗議によって警告から失格に変わった。この点も不可解だったんですが」と疑問を提示。沢松氏は「いかなる理由があろうが、けがをさせてしまう、こういった行為は自分たちで責任を負わなければならない」というルールに従ったものだと解説した。
失格を宣言したのは試合の主審ではなくスーパーバイザーだった。スーパーバイザーに失格の判断をする権限はあるとした上で、実際の現場を見ていないことは「改善点」と指摘した。
加藤は失格で没収となったポイントと賞金の返還を求めている。沢松氏も「できる限り早く戻してほしい」と希望した。続けて「大会側も少し『かわいそう』だと思っていると思うんですよね。だからこそ、本来であれば一種目(ダブルス)で失格になったらミックス(混合ダブルス)も出られないのに、ミックスは出してくれましたから」と分析。加藤が混合ダブルスに出場を続けられたのは大会側の配慮があったとした。