東京⇔敦賀が1本のレールで 県内の敷設工事が完了 秋には走行試験【福井】

0 Shares

来年春から北陸新幹線が走るレールの県内の区間の敷設工事が完了し、ついに敦賀から東京までが1本のレールで結ばれました。記念の式典が27日に開かれるのを前に、11年にわたる県内の新幹線工事の経緯をまとめました。

北陸新幹線「金沢・敦賀」間が着工したのは2012年8月。福井駅の近くで起工式がありました。

2015年春、長野・金沢間が開業。おなじみの青、白、ゴールドの車体「かがやき」が走り始めました。同じ年に金沢・敦賀間の開業時期が「2026年春」から「2023年春」に前倒しされました。

2017年ごろ、市街地でも建設工事が本格化。高さ10メートルほどの巨大な高架橋が県内各地で次々に建設されました。レールの敷設工事は2020年にスタート。専用の機械を使って1日600メートルずつ伸ばしていきました。

各地でトンネル工事も進み、石川との県境にある「加賀トンネル」や、南越前町と敦賀市を結ぶ「新北陸トンネル」が次々に貫通。2020年の夏ごろまでに金沢・敦賀間にある12本のトンネルは全てつながりました。

しかし、この年の11月、金沢・敦賀間の開業が遅れる見通しであることが判明しました。「加賀トンネル」内の地盤の隆起や、敦賀駅の施工の遅れが原因です。

結局、遅れは1年にとどまり「2023年春」を予定していた開業時期は「2024年春」とされました。

新たに県都の玄関口となる北陸新幹線の福井駅舎です。県内に4つある新幹線駅では駅舎の建築も進み、去年夏ごろから順次お披露目されました。

去年秋に開通した「新九頭竜橋」。全国で初めて新幹線の線路と車道が一体的に整備された橋で、北陸新幹線県内区間のシンボルとなりそうです。

金沢と敦賀を結ぶ約125キロのレールは、この春までに敷設が完了。秋には走行試験が始まる見込みで、2024年春の開業に備えます。

0 Shares