フォーブス誌「リクルートする最善の口説き文句が何であるかは分かっている」
米大リーグのエンゼルス・大谷翔平投手は今オフにフリーエージェント(FA)となり、去就が注目されている。投打ともにチームの柱となっている二刀流。にもかかわらず、エンゼルスの同僚たちは大谷に引き留めるような話をしていないという。そこにはチームメートとしての熱い理由があった。
米経済誌「フォーブス」は19日付の記事で「ショウヘイ・オオタニをリクルートする最高の口説き文句をエンゼルスは知っている」との見出しで報じた。記事では「オオタニは野球の歴史において最大の契約を結ぶことになるのはほぼ確実だ。最低5億ドル(約689億円)、場合によっては6億ドル(827億円)とも言われている」と二刀流の価値を改めて伝えた。
記事内では、エンゼルスの生え抜きであり、大谷と同じ2018年にメジャーデビューした“同期”のテイラー・ウォード外野手のコメントを紹介。「彼は唯一無二だ。彼のような人はいないし、彼に近いような人すらいない」と語っているという。
しかし、記事では「FAに関し、エンゼルスのクラブハウスでオオタニに干渉する者はいない。残留するよう働きかけるような者もいないのだ」と一見驚くような話を紹介。「しかしながら、エンゼルスは彼をリクルートする最善の口説き文句が何であるかは分かっている」と言い、その真相もウォードの談話から明かした。
「我々は勝つことが必要だ」と語るウォードは「ショウヘイは勝ちたいんだ。それは誰もが分かっている。僕らは彼を引き留めたいのは当然のことで、そのための最善策は勝利を挙げ、そして彼のいるべき場所はここであり、投打両方をやっているこのチームなんだと示すことなんだ」と熱い想いを打ち明けたという。
誰よりも勝利にこだわる大谷はかねてから「ヒリヒリする9月を過ごしたい」と話し、優勝争いやプレーオフに絡むことを望んでいる。しかし、大谷入団以降のエンゼルスは低迷。一度もプレーオフに進出できていない。球団への愛着は持っているだけに、チーム全員で勝つことこそが大谷引き留めの最大のメッセージになるとウォードは考えている。
THE ANSWER編集部