写真:つのだよしお/アフロ
4月30日、ツイッターで「#高市早苗さんを総理大臣に」がトレンド入りした。この日、高市氏の地元・奈良で、「高市早苗議員を内閣総理大臣にする会」の設立総会が開催されたのだという。
作家でジャーナリストの門田隆将氏は、同日、自身のTwitterにこう書きこんだ。
《立錐の余地もない会場で高市氏と対談をさせてもらった。セキュリティクリアランスや経済安全保障制度には自民内部にも抵抗勢力あり。だが孤軍奮闘で“日本を守る政治家”に奈良は熱い。設立総会を見守る安倍元首相の遺影が印象的》
添付された写真には、高市早苗経済安保相の姿とともに、故・安倍晋三元首相の遺影が写っている。同日、奈良県医師会会長の安東範明氏も自身のTwitterにこう投稿している。
《本日は「高市早苗議員を内閣総理大臣にする会」の設立総会が奈良市で行われ、会長に就任させていただきました》
翌5月1日、門田氏は総会の様子をこうツイート。
《昨日の「高市早苗議員を内閣総理大臣にする会」の設立総会で高市氏が「岸田政権をしっかりお支えする」との言葉と共に「既に推薦人20人は確保しております」と宣言したのは心強かった。中国共産党の浸透を受け親中派だらけの自民党。その中でセキュリティクリアランス始め日本を守る政策を貫いて欲しい》
SNSでは、高市氏が「推薦人20人を確保した」と語ったことに、さまざまな声が集まっている。
《おおおおおおおお!高市早苗、すでに自民党総裁選出馬に必要な推薦人20人確保してるみたいだぞ!総裁選出馬は確定だぁ!!!!!》
《次期総裁選で、推薦人確保するのが大変かなと思っていたらすでに確保ですよ。これは、うれしいなあ》
《推薦人20人確保きたー 自民党党員になっておいて良かった》
一方で、懐疑的な声も――。
《小西メールの件で政府与党幹部だけでなく、党内保守派国会議員からも「高市氏を支持する!」という声がほとんど聞こえなかった状況で、無派閥の高市氏に推薦人20人を集めることができるのでしょうか?》
《高市氏が推薦人20人集まったとかいうことでウキウキしてる人おるけど、推薦人集めはスタートであってゴールじゃないからな…》
《推薦人20人確保出来ていたとして、その中に党内調整出来る方がいらっしゃるんでしょうか?》
「ツイッターでは、『#高市早苗さんを総理大臣に』というハッシュタグがこれまで何度かトレンド入りしており、高市氏が一部のネットユーザーから高い支持を受けていることがわかります。
実は、今回の『内閣総理大臣にする会』設立は、大手メディアでは報道されておらず、SNS上だけで拡散しています。そのため、ネットのヘビーユーザー以外にはこうした動きがあまり伝わっていないと思われます。
また、高市氏の公式サイトはもちろん、ツイッター、フェイスブック、インスタグラム、ユーチューブとすべてのSNSでこの会の設立のことはスルーされています(5月2日現在)。
今後、ネット以外での情報拡散を進めないと、高市氏を総理につなげていく大きなうねりにはなりそうもありません」(政治担当記者)
岸田文雄首相の自民党総裁の任期は2024年9月に満了する。高市氏は2021年9月の総裁選で188票を集め善戦したが、このとき岸田首相は256票、河野太郎氏は255票と、その差は大きい。
高市氏が、2024年の総裁選に出馬し、「日本初の女性総理」の座を射止めるには、まだまだ壁は高そうだ。