「あってはならない対応」“クソ素人が来た”投稿で炎上の二郎系ラーメン店の本部が謝罪…店主には「屋号を外させる」処分も

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《コールの時に「にんにくなし」って言われた時点で、クソ素人が来たなと思ってたんですけど案の上だったので、そもそもこういう輩が入って来ない店を目指したいです》

4月21日、Twitterにこう綴ったのはいわゆる“二郎系ラーメン”の店「夢を語れ 埼玉店」の店主。

この日、同店に訪れたあるTwitterユーザーが、具体的な店名を出さずイニシャルで表現した上で、スープや麺などを「不味い」とレビュー。そして「もう2度と行かない」とツイートすると、その投稿に対して同店の店主は《もちろんもう二度と来ないでください!お残しに募金を頂いてるのですが、不快だったので声もかけず、ありがとうございましたも意識的に省略しました》と直接リプライし、続けて冒頭のようにお客を“クソ素人”呼ばわりした。

さらに店主は《にんにくを入れないのを素人と言ってるのではなく、「増し」と「なし」が聞き取りづらいので「抜き」を推奨してるのと、そもそもコールをしなければにんにくは入らないのと、その旨をカウンターの全席にPOPにして掲示してるので、知識も調べる気も見る気もなんもないという判断をしてます》とツイート。いっぽう、レビューを投稿したユーザーはこの呟きに対して「ニンニク抜きと伝えた」と反論している。

アメリカ・ボストンにも出店するほどの人気チェーンとして知られる「夢を語れ」。一連の投稿はネットで大きな注目を集め、店主に非難が殺到する事態に。すると24日、『夢を語れ 埼玉店』の店主はTwitterに謝罪文を掲載した。

《この度は、私の不適切な発信により該当される方に限らず関心を寄せてくださるたくさんの方に不快な思いをさせたことお詫び申し上げます。また、夢を語れグループにおける店舗責任者の一人としての無責任な発信により、グループ関係者の皆様並びに、夢を語れを応援してくださる皆様にも多大なるご迷惑とご心配をおかけしたことお詫び申し上げます》

また一連のツイートも全て削除し、《そして当該と思われるツイートは全て削除しました。 もちろんデジタルタトゥーという言葉があるくらいなので、それらはずっと消えないのは認識してます。 ただし、それらを常に誰でも閲覧できる状態を避けるための措置です》とその理由を明かした。

■本部は店主を厳重注意…さらに「屋号を外させる」と回答

しかし謝罪文を掲載してもなお、非難の声は止まない。ネットでは《初めての客をクソ素人とか何様のつもりなんだろ》《そもそもラーメン食べるのに素人ってなに?とりあえず、んな店入りたくないわな》《[ラーメン素人]という謎の価値観でしか客を見れないなら会員制にでもすればいいのに》といった厳しい声が相次いでいる。

そこで本誌は「夢を語れ」本部に、埼玉店店主の投稿が炎上している件について問い合わせた。すると担当者はまず、こう述べた。

「弊社グループ店の埼玉店店主がお騒がせしております。ご来店して下さっているお客様に対しての、考え方の根本そのものがズレていることを指摘し、厳重注意と指導をしております。今回ご迷惑をおかけしたお客様に対しては、お客様がDMを解放されておらず、直接謝罪できておりません」

本部担当者は「今回の件について御社の見解は」という質問に「この度はSNSで感想を投稿してくださったお客様に、そして普段ご愛顧いただいているみなさんに対し、当グループ店主の不適切な投稿により不快な思いをさせてしまい誠に申し訳ございませんでした。心よりお詫び申し上げます」といい、こう続けた。

「夢を語れは、夢を語れる場を世界中に増やすことを目的に、修業生を育て独立出店という形で47都道府県に出店を目指しております。今回の件につきましては、ご来店して下さっているお客様に対しての考え方の根本そのものがズレており、あってはならない対応だったと考えます。今回の件につきまして、グループ全体で非常に重く受け止めております。独立店という出店形式であるとはいえ、私どもの日頃の指導不足であったと認識しております」

そして「御社として今後の対応は考えていますか」という問いに「HP上で謝罪文を掲載させていただきます。また、接客態度やソーシャルメディアの利用方法などについて改めて見直し、当グループの全店主に研修・指導を徹底いたします」と答え、さらに「埼玉店の店主に対して何か処分を下しますか」という質問にはこう明かした。

「4月26日(水)の営業をもって『夢を語れ』の屋号を外させ、夢を語れ埼玉としての営業を終了させます。当初より、独立出店の店舗が『夢を語れ』屋号で営業できる期間として3年間と定めております。埼玉店は2023年10月20日で3年を迎えますが、その期間を早める処分となります」

そして「この度は申し訳ございませんでした」と担当者は改めて謝罪した。軽はずみな投稿の代償はあまりにも大きかったようだ。

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