衆参補選〝3戦全敗〟の立憲民主党 枝野幸男氏の「代表復帰」求める声も…実現困難か

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立憲民主党は、衆参5補欠選挙と統一地方選挙で、日本維新の会(馬場伸幸代表)の大躍進に見舞われ〝野党第一党〟としての存在感を示せない苦い結果で終わった。

衆院千葉5区補選、山口4区補選、参院大分選挙区で立憲は、公認候補を擁立して議席獲得に向けてチャレンジしたものの、いずれも自民党候補に敗れて「3戦全敗」を喫した。

これを受けて党内では次期衆院選に向けて「〝選挙の顔〟が『泉健太代表でいいのか』という話は出ています」(立憲議員)と、泉氏が率いる執行部たちの責任を問う声が出ている。

しかし、泉氏と執行部幹部らは「次の選挙で結果を出したい」として辞任を否定。25日に国会内で開いた常任幹事会の冒頭、泉氏は「衆院、参院の補欠選挙においては非常に残念ですけど、議席を得ることはできませんでした。これは負けとして率直に受け止めて態勢を立て直していきたい」と述べた。

岡田克也幹事長は終了後に開いた会見で、1時間に渡った同幹事会の様子について「『こういったことが(選挙戦で)問題だったのではないか』『政見放送のビデオがあまりよくなかった』と、そういう趣旨の意見は出ました。しかし『根本的にこういいうところが違ったんじゃないか』という議論が出たわけではありません」とした。

衆参補選の全敗をめぐっては、24日に立憲「創業者」の枝野幸男氏を思い出した支持者によって《枝野さん》がトレンド入りし、代表復帰を求める声が出た。

これをチェックした前出の立憲議員は「選挙が近づくに連れて国会議員たちは『今のままで選挙は勝てない』と、ソワソワし始めて不安になっています。SNS上で枝野さん代表復帰論を望む声があっても、泉代表が続投宣言した以上、実現はなかなか難しいです」と指摘した。

立憲は維新が次期衆院選に向けて候補者公募などスタートした中で、衆参補選と地方選の総括に関して「各都道府県連に意見の集約した上で、党として議論していきたい」(岡田氏)

天下分け目の次期衆院選は、野党勢力図が変わるのか。

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